家具ではなくアートとしてのガベ

                        

Gabbeh Shoka: ギャベ

「こんなもんいきていくためにはいらんもんじゃろう。けれどガベがあることでどんだけ生活が楽しくなるか。僕はそれが道具と美しさが一つになったものが与えてくれる豊かさだと思っちょる。生きているうちはそんなものを買って楽しんで、頑張ればいいんじゃ」

小野さんの言葉は簡潔で、本音で話しているのが伝わってきてなんだか痛快なのです。

「パリの街のギャラリーにかかっているガベを始めてきた時、僕の胸はドキドキッと震えました。その僕はガベを家具としてではなく、アートとして日本に紹介したかったのです」

ギャベ Shoka:

小野さんは約30年前にガベを日本に紹介する時に、家具屋を避けてギャラリーや民芸を扱うオーナーさんに紹介して回ったそうだ。百貨店で美術品の外商として広島で7年のキャリアを積んだ後、民芸の美しさに惹かれていった小野さんは安定した仕事を辞めて自営の道に進んだ。

小野善平 Shoka: ギャベ

「高名なアーティストの作品の美しさと、名もない職人の作った工芸品の美しさ。僕はそのどちらが美しいかというのは比べられないものだと思っています。使う人の胸が高鳴り、好きになるもの。その人が美しいと思うものがその人の選ぶべきものだと思うんです。だから好きだと惹かれるものを持ったらええんじゃ」

「ガベはええもんじゃあ。デザイン画もなくて、織り手の頭と心の赴くままに手が動いて柄が出来ていくんじゃ。楽しいもんじゃろ」

昨夜行ったShoka:でのお話会では、小野さんの35年間の経験と、好きなことに身を投じて生きている人独特の情熱に溢れた時間でした。

平日でしたがたくさんの方がガベを見にいらしてくださって、ガベの温もりににこにこして触れているのが印象的でした。

今までに10万枚のガベを見てきた小野さんが選んだガベたちは、どこか愛嬌があって美しく暖かい。

10月4日(日)まで触れることができます。

小野さんのセレクトしたガベは沖縄では今回が最後の展示となりますので、皆さんお見逃しなく。

小野善平 Shoka: ギャベ

好きなことをしている小野さんは、この仕事のトキメキがなくなったことがないそう。旅が大好きで、ものが好きで、自分の目線で選んだものを自分で買って紹介してきた。

ほんと楽しそうに話すのです。

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