Londonより

                        

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10月に開催予定の、「和井内京子のバックとロンドン劇場」(仮題)の取材といろいろのため、イギリスに来ています。

ロンドンは二度目なのですが、まだ1人で電車に乗ったことはなかったのだけれど、案内役の友人が体調を崩した為1人で陶芸作家のマグダさんを訪ねてDevonまで行くことになった。

夕方5:30にsouth Londonを出て、パディントン駅まではスムーズだったけれど、長距離の国鉄が40分遅れたところから私のショートトリップは崩れてしまった。なんと、ロンドンから南西に1時間半ほど行った田舎町で私は取り残されてしまったのだ。大勢が降りた乗り継ぎの駅で、私は乗り換えの電車を探したのだか、見当たらない。駅員をやっと捕まえて、訴えると、ついてこいと一言。調べてくれた彼は申し訳なさそうに「もう目的地まで行く乗り継ぎの電車は終わってしまった」という。

愕然とする私。その時点で深夜の22時30分。

「Devonまでタクシーを手配しましょう」

「電車であと1時間半もあるから、タクシーで行ったらすんごく高額の支払いになりませんか??!!」
ぶるぶる震えながら私

「大丈夫、こちらで支払いますから」

後光が差して見えたイケメンの駅員さん、ありがとう。

黒キャブは広大な大自然が広がるというその田舎道をかっ飛ばした。真っ暗で何も見えない。
が、地球以外を思わすような広大な国立公園があり、その中にはモヘヤの毛を持つ牛や、小太りでがっしりした野生の馬たちがいるのだという。
途中ウサギが一匹道を横断。

「ほんとに国鉄が支払ってくれるのかしら?請求されたらどうしよう?」そんな考えが頭をよぎったけれど、睡魔に襲われ寝落ち。

目が醒めると乗ってから2時間近くが過ぎていて、タクシー乗ってからメーターは260ポンドになっていた。41000円くらいだ。

やっとDevonに到着。私は友人夫婦に拾われ熱烈ハグとキッスで挨拶。なんと今日が初対面。
友人の紹介で、10月の企画展では陶器で参加する奥さまを紹介されたのは1年ほど前。ビデオ電話で話したことはあるけれど、生身の彼女とその温かくて知的な旦那さまにも初めて会ったのだった。このドラマのあとだからか、私たちにはなんだか絆ができた気がした。

運転手さんは、この真っ暗で道以外に何も見えない夜道をまた引き返してゆくのだそうだ。

朝を迎えた今一体どんな景色が広がっているのか、私は期待でいっぱいだ。

また、写真をたくさん撮ってブログを更新いたしましょう。
では、皆さんも美しい1日を!

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