花と胃袋

ヨーガンレールの社員食堂

お昼の準備ができると、どっと人が押し寄せる2015秋のコレクションヨーガンレールの社員食堂。

この日私は普段食べない朝食をホテルで頂いてしまって、まさかの満腹状態。何度もスタッフの麻紀ちゃんに「ね、私たちってまだお腹がいっぱいよね?でもちょっとだけなら入るわよね?」と問いかけ、その度に「あゆみさんお腹がいっぱいでまだ入りません」との返答。体は納得、しかし欲望は不満足なまま、執拗に写真だけ撮り続ける私。

ヨーガンレールの社員食堂

「見てこの筍!あら、これはウドだ!春だね〜」と、言いながら、みんながうれしそうにお昼ゴハンをよそうのをじっと追いかける。

ヨーガンレールの社員食堂

ちらし寿司の上には山椒の葉。玄米たちが一粒一粒うれしそうに輝いているのを横目で見ながら、お腹の中に隙間を探す・・・

とうとう美味しそうに揚げ上がった春の山菜を一つ二つと摘んで、口に運んでしまってお行儀が悪いけれど、その罪の意識も春の山菜が解毒。

ヨーガンレールの社員食堂

後ろ髪と胃袋の残像を社員食堂に残しながら、私たちは花冷えの表参道に向かったのでした。あのお昼ご飯を頂くことができた皆さん、美味しかったですか?ですよね・・・

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冷たい雨に濡れた葉の上にピンク色の桜の花びらたちが散らばって、私の後悔でいっぱいの胃袋から、心へと血液も戻ってきました。

なんて綺麗な色でしょうか。

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ソメイヨシノの満開には間に合わなかったけれど、しだれ桜の満開が優しく迎えてくれました。何度もあのちらし寿司の味を想像しながら、空想の箸で宙にもぐもぐと描きながら、私たちは一路麻布のユーモレスクへと向かったのでした。

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春の雪

Jurgen Lehl

春はコレクションのラッシュ。ショートステイの出張は3度目。東京へは毎週のように来ています。

それなのにちょうど桜の満開の秋は来れなくって、今回は葉桜に雪が舞う寒の戻りに当たってしまいました。

 

Jurgen Lehl

昨日からJurgen Lehlの秋のコレクションの受注会に来ています。私はこの場所に初めて来た時から数えるともう30年以上が経っていて、知り合いも多く、なんだか落ち着く場所なのです。

暖かい部屋の外には、春の冷たい雪が降っています。ホテルの部屋から出たくないような、霧で霞んだ灰色の景色。けれど、会場に入れば旧知の友人たちと暖かいお茶や食事をいただきながらの談笑が待っているはずです。

沖縄の真冬より寒い春の東京の、雪をほっぺたで感じながらさあ、思い切って外に出ますね。

皆さんも素敵な1日になりますように。

Jurgen Lehl babaghuri

昨日は写真が撮れなかったのだけれど、今日はしっかり社員食堂の美味しいものたちを撮影してご報告しますね。

 

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初夏の風吹く

Shoka: ARTS&SCIENCE

沖縄には初夏の風が吹いています。

午前中から午後にかけては夏のような陽射しがさんさんと降り注いでいました。

平日が始まったばかりだけれど、どこかへ行きたくなります。

Shoka: ARTS&SCIENCE

そう、春は旅に出たくなる季節。隣町へ、コザから那覇へ、那覇から中部へ。そんな日常の小さな旅も楽しい季節。

桜を見に、新緑を見に、ドライブや、飛行機に乗ってびゅーんと。

歩くぞ!という旅にはtrippenのclosedのシリーズがお勧めです。靴底がしっかりと厚みがあり、程よい安定感があって、私の旅はいつもこのシリーズの靴が支えてくれています。

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closedは木型の原型、靴底や足を入れる形が決まっていて、靴のデザイン自体は色々です。この紐靴や、Bombのシリーズもclosed。

trippenは用途に合わせて、様々なタイプの靴があります。私もこの3年ほど履きこんでみて、段々とそれぞれのシリーズの用途を実感しています。

私の足は、甲高の幅広。華奢な靴が似合わないし、履けないしで、ちょっと残念です。それよりも出張や旅先で靴が合わなくて、足が痛くなり夕方には絆創膏を買いにドラッグストアを探したり、ソックスを探したり、半べそをかきながら不慣れな街をさまよったことが何度もあります。

オーストラリアでの長期の旅に出たときのこと、履いていったショートブーツが合わず、とうとうスニーカーを見知らぬ土地で買いました。着ている服と合わなくて、なんだか借り物を履いているような心許なさ。しかもやっぱりその靴も合わなくて、足を引きずりながら旅を続けたのでした。そんなエピソードは山ほど。

だって、見た目が好きじゃないと履きたくないし、好きになる靴は幅がちょっときつめ。沖縄はそんなに歩かない生活、door to door の車社会。だからそんなに不便はないけれど、いざしょっ調で東京に行った時や、旅の時に半べその思い出が多々。

そんな私が初めて、形も履き心地も好きになったのがtrippen。この出会いは本当に嬉しいものでした。なので、2012年の後半からの私の出張や旅は、痛いもの知らず。ぐんぐん歩けて、快適!足の疲れの度合いが心地よく、以前とは全く違うのです。

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日常ばきにはcapのシリーズの、panを履くことが多いです。この靴の良さは軽快の一言。シンプルで合わせやすいのもいいのです。うちでお勧めして購入された方は多いので、皆さんそろそろ靴底をチェックしてくださいね。

すり減っている度合いによって、修理の時期が来ているかもしれません。そこの縫い目の糸が切れている方はすぐに初夏に持ってきてくださいね。具合をチェックしますよ。

それからこの靴は、海の砂が入ると中敷の中に入ってしまうので注意してくださいね。この靴は野外というより、タウン向き。とても履きやすいので私も何度か海へ行って、砂が入っては中から叩いて出しています。あんまり細かい砂が入り込むと、中敷の中に溜まってしまっていつまでも細かい砂が出てくる・・・ということに。ご注意くださいね。

春夏のコットンやリネンのお洋服や、trippenの靴がいろいろと揃っていますので、店頭で是非試してみてくださいね。

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未来の欠片-2

ミナ ペルホネン15AW

ミナ ペルホネンのコレクションにくると、テキスタイルの柄や風合いやイラストに心奪われる。

ミナ ペルホネン15AW

その次には集う人たちの健康的な笑顔。

ミナ ペルホネン15AW

ゆっくりと過ごすうちに、展示の細部にミナ ペルホネンの欠片を見つけて嬉しくなる。

ミナ ペルホネン15AW

 

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サロンの着方

Shoka: サロン

「安藤明子 衣生活展」は、いよいよ22日日曜日までとなりました。

今朝は、サロンの着付けのおさらいです。

Shoka: サロン

筒型のサロンの表地の中に、中ばきを入れて履きます。

彼女のサロンは長めなので、短めに履きたい時には表地は折り返して長さを調整しています。下履きのサロンは汗取りのためのさらりとした木綿地。色を重ねて楽しむこともできるのです。

*足は肩幅に広げてしっかりと立ちましょう。

Shoka: サロン

サロンの縫い合わせを左に持ってきて、そこを折り返し地点にして右側から布を身体に沿わせ、巻き込むように左に持ってきたら、ずれないように手で押さえながら左に溜まった布をやや上から回しこんで押さえます。

*布で身体を支えるように巻きましょう。

Shoka: サロン

あらかじめ方にかけておいた紐で布をしっかりと固定します。

前から後ろに持ってきて、一周して前で結びます。その時二回紐を通してぐるりと反対側に引っ張ります。その引っ張った紐は巻きつけた紐の中に挟み込みましょう。しっかりと布を身体に添わして巻きつけていたら、布同士の摩擦で着崩れせず1日快適に履くことができます。

*紐はきつく巻きすぎないように。サロンの布でしっかりと身体を支えていれば、紐はそれを固定するだけ。決して紐で履いているわけではないのです。

Shoka: サロン

紐を巻き終わったら、ウエスト上部に溜まった布を腰に折り返します。

Shoka: サロン

布をしっかりと腰の部分に折り返すと、まるで帯を巻いたように腰がすっきりと支えられて、中心が定まる感覚が気持ちが良いのです。

さやかちゃんもほっと一息。

Shoka: サロン

どれどれ、ちゃんと着れたかな?

鏡で横から見えるラインをチェックしたら、今日は1日腰を据えて楽しめます。

お疲れ様!と言いたくなるようなサロンの着付けですが、繰り返し着ることによって、体が覚えると、するすると呼吸をするように着ることができるようになってきます。身体の中心が定まるのがとても心地よく、立ち座りが気になりませんので、膝が出ることを気にしないで家事やお仕事に励むことができます。

平面の布なのに、体に添わして着ることで形が変化すること。

色を重ねて着れる愉しみ。

季節によって柄や色の合わせを変えて着ることが出来る愉しみ。

momogusaサロンは、和服とお洋服のちょうど中間に位置する衣服なのです。

 

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