宙の景色

Shoka: 喜舎場智子

喜舎場智子さんの一点もののモビールの一つ。

モビールが好きだ。

私は壁に絵をかけたりするのは落ち着かないタイプだけれど、宙にモビールを吊るすのは好きだ。

何もないよりも空間を感じるから。

音楽のように、生活必需品ではないけれど、宙に浮かぶモビールを見ていると豊かな気持ちで満たされる。

Shoka: 喜舎場智子

架空のいろいろを天秤にかけて、右に傾いたり、左に傾いたり、ゆらゆら揺れてまどろんだり。

空想する時間も時には大切。

 

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選ぶ

Shoka: 生活道具店

長谷川まみさんの銀のスプーンを一生懸命選んでいます。

どの子も可愛くて、鍛金の揺らぎや表情が良くてなかなか絞り込めない。

厳選したかと思うと、また増えていて、時間をかけてお気に入りの組み合わせを選びました。

そんな彼女が可愛らしくて、私はついつい目が離せなくなったのです。

人を惹きつけるのは無心な姿。

無心は無欲とも違うし、夢中には近いのかも。

私もスプーンを早く選びたくて、むずむずしています。

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作り手の存在感

内田鋼一 Shoka:

内田鋼一さんの作品。

茶事に使ってもよし、日常の中で使うなら薬味入れか。

もっと近くに置いて眺めていたい。

デスクの上の手の届く場所。

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ものから伝わる作り手の存在 1

赤木智子の生活道具店 Shoka: 辻和美

ガラス作家辻和美さんの大きな吹きガラスのピッチャーは一人では作れないので、専門の職人さんと二人がかりで作るのだそう。

りんごがたくさん入る大きさで、これをめがけてきた人たちがひるむようなサイズ。

辻和美 赤木智子の生活道具店

雨宮さんが撮影したこの写真に惹かれて、会うのを楽しみにしていた私。

確かに大きなりんごを入れてもこんなに入るのですから、大きいんですよね。

辻和美さんのスケールの大きさや大胆さ、ずば抜けたセンス。そしてユーモアを感じる作品です。

 

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trip! trippen!「旅と靴と」

trippen

この3年の間、旅が決まるとtrippenの靴を買い足した。

2014年の10月にニューヨークへ行くことが決まった時、私は黒のヌバック仕上げのBOMを買った。以前から欲しかったのだけれど、人気がありあっという間に予約で埋まってしまいその年の春には買えなかったのだ。いつも私は余ったものを買うという習慣がある。先に買って履いたり着たりしていると、同じものが欲しいと言われた時に対応できないことが多々あるから。
その時にはとにかくBOMを履きたくて、グレーの表革は服に合わせやすいだろうと決めて、買って履いていた。なのでその履き心地の良さは知っていて、ニューヨークの街を歩くのにすごくいいだろうと思ったのだ。

BOMはclosedというシリーズの靴で、底が比較的厚くて重量感がある。手で持つと重く感じるのだけれど、履くとその重みが程良くて、安定感があるのが特長だ。
また、panのシリーズよりも、先が丸く仕上がっているのでサイズはやや大きめに感じることがある。ベルトを外して履くこともできるが、多少のだぶつきがあるので長距離を歩く時にはしっかりとベルトを締めた方がやはり歩きやすい。
シンプルなスリップオンの靴を履く時、私たちは足の甲で靴を持ち上げていることになる。足首にベルトやストラップが付いていると、二箇所で支えることになり一体感があり歩くのが楽になるし、疲れにくくなるのだ。

当時私はある出来事があって、体の中の空気を全部取り替えたいと願っていた。とにかく歩いて歩いて身体や心にたまったものを吹き飛ばしたかった。なので実際BOMの靴はこの旅に最適だった。

Shoka: 田原あゆみ エッセイ

そうして訪れた秋のニューヨークを私はぐんぐん歩いた。

ウイリアムズバーグ橋を渡ってイーストビレッジへ。地下鉄に乗ってセントラルパークを歩きメトロポリタン美術館へ。規模の大きさに驚き、様々な時代と様々な国の文化に触れることのできる館中をためつすがめつ眺めながら歩く歩く。そのうち美術館収蔵品の多さと情報量に圧倒されて、容量ががいっぱいになってもう無理と、ふらふらとそこを出て、大きな木々が枝を広げる公園の道を深呼吸しながらまた歩く。立ち止まりたくはなかった。

ニューヨークの街のビルの合間を縫って、ぐんぐんぐん、路地や大通りをぐんぐんぐん。
とにかく歩いて歩いて、食べて、歩いて、飲んで、歩いて、歩いた思い出しかないくらいの旅だった。

路にもよく迷った。特に夜の街は危険で、地下鉄から出て右だったのか左に曲がるんだったのか、あまりに間違えすぎたので、正解が分からなくなってしまいさらに迷った。
暗いせいもあるけれど、方向音痴の人は思い込みが激しく頑固なので迷おうと思って迷うのではなく、自分は正しい路を進んでいるという感覚がその時にはある。ここだ!と確信して歩き出し、そして案の定また迷う。

Shoka: 田原あゆみ エッセイ

その時に履いていた私のBOMの靴底は左側の黒い方。

前編でも書いたように、closedのシリーズは底がしっかりしていて、重みはあるがそれが安定感につながっているので、歩いても疲れにくく旅向きの靴だと思う。もちろんデザインも気に入っているので、出張の際や日常の中でも活躍している。

trippen closed

右側が2014年の春に買った表側のグレー。左の黒いのが2014年の秋に買ったものだ。よく見てみると、黒の方はニューヨークで大分歩いたので、グレーの底よりも多少擦れている。まだまだ十分歩けそうだ。

この靴を購入した際の反省点といえば、やはり欲しいものは我慢して待った方がいいかも、ということ。黒を買ったあと表革のグレーはあまり履かなくなってしまった。それは秋冬に黒が多くなる私のクローゼットの中身のせいかもしれない。
または去年の半ばから新しく借りている部屋に全身が映る鏡がなくて、コーディネートしずらかったせいもある。今はちゃんと鏡もあるので、履くようにしたい。そしてこのグレーの表革の性質やお手入れについても追求したい。

横から見るとこんな感じ。

trippen BOM

私はなぜか表革よりもヌバックに惹かれる。ヌバックは表革を起毛させて仕上がっているので、光沢が抑えられていて、シルキーな起毛が上品。印象が柔らかくなる感じがするのがいい。裏革はもう少しワイルドでがっちりした印象なので、断然ヌバック派。
それもあってかどうしてもこの黒い方を頻繁に履いてしまう。

今度はいつこの靴を履いて旅に出ることになるのだろうか?私の靴好きは今回の記事を書いていて、自分でも観念した。大事に長く付き合いたい。

彼らは私たちの体を運ぶ家のような存在だ。面積の狭い二つの足の裏で全体重を運んでくれる足。その足が収まる彼らの家のような靴。私の足たちが喜んでくれるような靴を選ぼう。

そして、その足たちの家である靴たちを、ハウストレーラーと見立てて、心地の良い旅がしたい。足が心地いいと全身が軽い。身体が軽いと心も軽い。

心身ともに軽く爽やかな日常の旅。そんな靴に多くの人が出会えますように。

 

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trippen!毎日を旅するように歩きたい

2015年4/17(fri)~5/6(thu)
12:30~19:00会期中火曜定休 ただし5月5日はGWのためオープンしています

trippen は靴作りの全行程まで目が行き渡るような生産体制を崩さず、一つ一つを手作業で丁寧に作り上げる職人たちの魂が生きている会社だ。人間工学に基づいてデザインされているので、履き心地が抜群にいい。修理体制も素晴らしく、靴が修理から帰ってくる度に、まるで生まれ変わったように整えられるのをみては感心している。
街歩きには軽く履き心地のいい cup のシリーズを。歩くことがメインの旅に出るなら、靴底がしっかりしている closed のシリーズをお勧めしたい。ヒールの靴も他のものとは全く履き心地が違う。今回のイベントでその感覚をお試しの上、自分の足に合った靴と出会うことを願っています。

今回はメンズも含め、たくさんの種類のtrippenのシューズを揃えました。他にもARTS&SCIENCEさのバッグや小物たちも揃えています。

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