旅便り 石拾い編

                        

漆の赤木夫婦にお誘いを受けて輪島へ行ってきました。

3月1日に沖縄を出た時には気温が25度。

雪の降る「のと路」をレンタカーでひた走り、輪島に着くとそこは0度。

気温差25度。

植物も家の造りや外観も沖縄とは全く違う世界。

赤木家の生活や仕事に触れて感じたこと、そしてでき上がったばかりのゲストハウスのこと、などなど。

思い返していると、体験がじわじわと言葉になる一歩手前まで来ています。

そちらは発酵を待って、今度記事にいたしましょう。

写真は赤木さんから輪島のある浜辺にころがっている石が美しいということを聞いて、友人達と連れ立って石拾いをしにいった浜にて撮ったもの。

 

自然の造形が凝縮されたような石の美しさよ。

私たちは夢中になって、それぞれ石と対峙した。

日本海の力強い波に洗われる石たちのごろごろうたを聴きながら。

冷たく刺すような風に手がかじかんでいうことをきかなくなるまで、ひたすら目の前に現れる様々な表情に見入った。

風にぶたれながら、次の景色を求めて進む。

ほっぺたの感覚が無くなっても、足を止めることが出来ない。

日が暮れて、美しさを照らす光が沈んでゆく夕暮れ時。

私たちの探求はなかなか終わらない。

どうして自然の造形はこんなにも美しいのか。

目に入る砂や石の景色は一つ一つ全く違うのだ。

日が暮れて、景色から色が消えたから私は目が求める世界から、身体主体の世界へ帰ってきた。

それから私たちはもちろん温泉へと向かった。

注)木漆工とけしの愛ちゃんが持っているのは、彼女のびへの探究心の一部が形になったものです。

きっと

 

 

 

 

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