2013.03.01 暮らしの中の旅日記 「いいお天気ですね お靴のお手入れいたしましょう」

*Calend Okinawaに連載していた田原あゆみの「暮らしの中の旅日記」から転載している過去の記録たち

Shoka
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2月最後の日。
今日はとてもいいお天気でした。

靴のお手入れがしたいと思っていたので、朝早起きをしていざ。

窓を開け放して、道具を並べていたらボール好きのぽぽさんがスタンバイ。

・・・・
そんな目で誘わないでね。
何だか切ないわ。

さて。

3月1日から雪の積もっているという、厳寒の輪島へ行くことになっています。
雪の中を歩けるように、trippenのヌバックのブーツに防水を施したいと思っていたのです。

Shoka

こちらがお気に入りのブーツ。
牛皮の表革を起毛させたヌバック仕上げになっています。
バックスキンよりも短毛で、シルキーな感じになるのがヌバックの特徴です。

去年からかなり頻繁に履き、5日間の台北旅行でも毎日履いて朝から晩まで歩き通し。
今まで履いたどの靴よりも履きやすくて、疲れない、歩く旅行にもってこいの素敵な靴。

もう手放せません。

防水加工を施す前に、まずは今までの汚れを落とします。

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雨染みや、食品関係の汚れ、摩擦で毛並みが潰れてしまったカ所を発見。
まずは全体を、豚の毛や馬野家で作られたブラシで、優しくブラッシング。
埃や、小さなゴミを取り除きます。

そのあとに、右上の柔らかめのヌバック用のゴムスポンジで、全体を優しく擦って汚れを落とします。
このゴムブラシはかなりおすすめ。
毎回脱ぐ時に、このお手入れが出来たら、きっとかなりきれいな状態が維持出来ることでしょう。

このゴムで7割近くの汚れは取れそう。

摩擦で毛の潰れたところは、左下の天然ゴムブラシとセットになっている、スチールブラシでブラッシング。
これも状態をみながら力加減を調整しつつ、潰れた毛を起こすようにブラッシング。

完全には元に戻せませんが、柔らかなゴムスポンジとこのスチールブラシでケアすると結構目立たなくなってきます。

道具は大手の靴やさんや、東急ハンズその他、DIYショップにある靴のケアーコーナへいけば売っています。

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摩擦で出来た傷、大分目立たなくなっています。

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こちらは全体のブラッシングが終わった状態。
ずいぶんきれいになりました。

それでも少し、雨染みや、取れなかった汚れがあったので防水スプレーをかける前に、以前から試してみたかったヌバック用のクリーナで洗ってみることにしました。
ほとんどの防水スプレーは、シリコンなどを吹き付けることで革にコーティングするタイプのもの。
汚れた上からだと、汚れも一緒に封じ込めてしまいます。

革を洗うなんてちょっと勇気がいりますが、天然素材のものが見当たらず迷ったあげくに買ったこちらのクリーナーをトライ。

クリーナーが肌につかないように、ゴム手袋でいざ

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古布に泡を乗せて、ブーツ全体に広げていきます。
革にどんどん吸収されてゆくので、ムラにならないように全体に、手早く。

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汚れがあったところはブラシでちょこっと擦ったりしながら。
全体をクリーニング。

ぽぽさんがボールで遊んで欲しそう。
ホイ!
Shoka

Shoka

作業をみているのではありません。
じっと、ボールを見つめているのです。
執念の犬、ぽぽ。

Shoka

一通りクリーニングし終わったら、乾いた布で余分な液体を拭き取っていきます。

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ここまでで使った道具たち。
ブーツと一緒に乾くのを待ちます。

さてさてお茶を戴いて一休み。

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台湾で買ってきた中国茶用の小さなポット。
こちらは、陳正川氏という陶芸家の作品。
かなり気に入って、思い切って購入したものです。
このポットで淹れる初お茶。

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中国茶も日本のお煎茶と同じように、お茶は全部出し切るのがコツ。
そうすることで、二煎目三煎目とおいしく味と香りの変化を楽しめるのです。

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茶葉が開いて、蜂蜜のような香ばしい香りが漂う台湾の高山茶。
かなり心奪われてしまいました。

文化は茶とともに。
うんうん、そうだそうだ、
なんて思いながら、ほっと一息二息。

休憩しながら、靴の一連のお手入れの行程のことを思い出してみる。
そこで私が感じたこと。

うちは食器を洗う洗剤や、ケア商品も殆どが天然のもの。
なので、クリーナーの匂いや使い心地が今ひとつ辛い・・・。
ということ。

実は革製品を今までにも洗ったことがある私。
自分の使っているシャンプーとリンスで、かなりいい感じに仕上げたことがあるのです。
が、しかしヌバックは初めてということで、市販のクリーナーを恐る恐る使ってみたのでした。

何だか納得いかない感が募ります。
手袋しなくても使えるものがいいのではないか??
私にも地球にも優しいケア商品がないのか??

ネットで色々調べてみました。
どうやら、下の写真の TAPIR – タピールというブランドのシューケア商品が天然素材で作られているようです。
じっと見ていると・・・・わたしこれ知っているわ!うちにある!と、
以前探しまわって、東京の路面店で天然素材のヌバック用防水スプレーを買ったことを思い出したのです。

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天然素材で出来たものは、やっぱり見た目も気持ちがいい。
お花の横に置いても違和感がありません。

成分は蜜蝋や、天然オイル、アンモニア等。

タピールの創業者は、靴のケア商品に天然素材のものがないことに気づいて、昔の革のケアについていろいろと調べ手、ついにある文献からヒントを得て、このシリーズを作ったの出そう。

ヌバック用の良さそうなクリーナーはまだ見つけることが出来ずにいますが、この防水スプレーをまずは使ってみたいと思ったのです。

蜜蝋や、オイルはもしかしたらヌバックの起毛を潰してしまうかもしれない・・・けれど、これを使ってみたい。
考えてみたら、昔は石油系のものはなかったはず。
防水をしようと思ったら、オイルで水を弾くか、蜜蝋で塞ぐかだろう、とやはり思うのです。

Shoka

・・・・・庭ではぽぽがお待ちかね。

Shoka

私のブーツもすっかり乾いています。

何だか最初よりも、艶が無くなって白っぽい感じになってしまったのは、クリーナーで油分が抜けてしまったからでしょうか。
ぱさぱさな感じにちょっとしょんぼり。

が、めげて入られません。
決心して乗った船です、港につかねば。

TAPIRの防水スプレーに入っているオイルが、ブーツの艶と色の深みを呼び戻してくれるかもしれません。

ということで、もしかしたら毛が潰れてしまうかもしれないけれど、天然の防水がどのような感じに仕上るのかをみたくて、どんどん船を漕いでみたのでした。

TAPIRの防水スプレーは、ガス充填式ではないので、よく降った後ポンプ式の霧吹きのような感じでの吹き付けになります。
すると、どうしても霧の粒がまちまちの大きさになり思うように均一にスプレーをすることが出来ませんでした。

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こんな感じです。

それで、豚毛のブラシに吹き付けて、ひたすらひたすらブーツの革をブラッシング。

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スプレーしたり、豚毛で撫で付けたりと、かなりせっせとブラッシング。
いいのか?
自問自答しながら。

このスプレーは天然成分なので、香りもいいし、手についても全く気になりません。
けれど、最初に懸念していたように蜜蝋成分が、撫でた端からヌバックの毛を潰していく感覚がありました。

何だか革の表面が表側のような艶を帯びてきたのでした。

trippenの違うシューズの革に似てきたのです。
それはヌバックをオイルで仕上げた風合い。
まさしく、今私はヌバックを蜜蝋とオイルで磨いているのだな。
という感じです。

仕上がりは以下の写真。

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色の深みは戻りました。
しかし・・・・これは、何だか別のブーツでは?というくらいに雰囲気が変わってしまいました。

かっこいいような気もしますが、ヌバックのシルキーな感じが好きだった私の心は、ちょっとブレイク。
水には強くなったように見えます。

実際、ヌバックに防水加工をすると表革よりも水を弾くいいます。
それは、輪島に行った時に試してみましょう。

ではと、違うヌバックのブーツをブラッシングして違う防水スプレーで仕上げてみました。
みなさんの参考になりますように。

Shoka

同じ手順で汚れを落として。

丁寧にブラッシングと汚れ落とし。
起毛させて、毛並みを整えます。

そして

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30cmくらい離したところから、防水スプレーを全体に均一に吹き付けていきます。
LPガスを使用しているので、必ず野外で。
製品にもちゃんと「吸い込むと有害・必ず野外で使用」と書いてあります。

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そして仕上がりはこちら。
ヌバックの毛は潰れていません。
ムラがあるのは、15年くらい履いているうちについてしまった雨染みや色々。

ふむふむ。

シルキーな風合いを残すのなら、クリーナで洗わずにブラッシングした後に防水スプレーというのが良さそうです。

みなさんがヌバックの革靴に防水スプレーをする時には、
ブーツを買ってすぐに、軽くブラッシングをした後に防水スプレーを上記のように野外で30cmのところからむらなくかける。
というのがおすすめです。

私のように天然素材が好きな方、一緒に情報交換しながらいいケアを探しましょうね。
私もめげずに色々試してみます。

TAPIRのスプレーは、表革に試してみたらとてもいい感じでした。

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吹き付けてよく馴染ませます。
こちらは香りも良くて、オイルが革を生き生きと蘇らせてくれます。

Shoka

革に張りが出て、艶もナチュラルでいい感じです。
少し位雨に降られても、心強い気がします。

今回色々試してみて思ったこと。

ヌバック
◯普段からのブラッシングが大切。
◯クリーナーは艶を奪ってしまうので、表示をみてリンス効果も兼ね備えているものを選ぶべし。
◯クリーナーは最後の手段。あくまでもブラッシングと、天然ゴムでのケアが大事。
◯天然素材を選んだ場合、風合いが変わることがあることを認識すること。
◯どちらを選ぶかは自己責任で判断。

今度クリーニングする時に試してみたいことがあります。
それは、天然成分の洗剤でクリーニングをしたらどうなるかということ。
いつか、「松の力」で試してみようと思います。

ネットやyoutube等で検索してみると、革製品のクリーニングが出てきます。
じゃぶじゃぶ洗って、リンスをしたり、ワックスをかけたり。

現代はほんと便利、色んなことを調べてトライすることが出来る。

私の失敗もいつかの成功につながるし、誰かの約に立つかもしれないと思ってシェアしました。
今回お手入れしたtrippenのブーツを履いて、明日から輪島へ行ってきます。

毛並みは変わってしまったけれど、ますます愛着の湧いたこのブーツ大切に履きますよ!

そうつぶやいた横で、ぽぽは

Shoka

楽しそうだね、良かったね、

で、そろそろ遊ぶ?

と。

いい陽気の一日でした。

最後に

Shoka

明日からの3日間、私はShoka:にいませんが、関根が楽しくお店番。
みなさまゆっくり遊びにいってくださいね。

Shoka

暮らしを楽しむものとこと
Shoka:

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靴のお手入れいたしましょう−forme バックスキン

いいお天気の日がやっとやってきたある日。そうだ、靴のお手入れをいたしましょう!と、trippenのヌバックのブーツやショートブーツのBOMB。最近履かなくなった靴も、履きすぎている靴も、みんなまとめてお手入れしました。

ハッと気付いたら写真を撮っていなくって、これはみんなにシェアしたら喜ばれるのにいかんいかん、と最後の一足。履き潰しそうな勢いでよく履いているformeのボタンストラップシューズのお手入れをご紹介いたしましょう。

バックスキンを使ったタイプなので、少し毛羽立ってワイルドになってきました。

私がよく使っているケア商品は写真の通り。TAPIRのスプレータイプは完全天然素材を使った防水シューケア用品。シュッとしたあとよく伸ばして使います。あとはここに古い布があればなんとかなるものです。一番大切なのは何と言ってもブラッシング。表革でもバックスキンでもヌバック(表革を起毛させた革で、柔らかくシルキーなタッチ)でも基本はブラッシング。

なのでまずはブラッシングをして全体についた埃や汚れを落とします。

*靴のお手入れは靴が完全に乾いている状態で行います。

forme 靴 お手入れ

ちなみに私は2種類のブラシを持っていて、黒い靴には奥の黒いブラシを。薄い色の革や茶系には手前の茶色っぽいブラシを使用しています。大切なのは素材。天然の動物の毛が使われているものがオススメです。ものにもよりますが化繊のタイプだと静電気が起こったり革を傷つける原因にもなりますので天然物のブラシの割高感には目をつむってそちらを選ぶことをオススメします。長く大事にすることを思えば結果的には割安になります。きっと。

ということで、黒いブラシ(ホースヘア)で全体をブラッシング。formeの靴は靴底も革で作られているのでくまなくブラシでしゅっしゅっしゅっ。泥はねなどの汚れがあったら、固く絞った布で拭き取って、乾いたらブラッシング。

古い布をこういったお手入れで使い切った時の満足感はなんとも云えません。

定期的にお手入れをしていたので(履く時にあら?と思ったらブラッシング。それだけ)そんなに目立った汚れもなく、今度はもっと酷い状態からの復活劇も載せたいなあ、と思っています。

さあ、こうして下準備ができたら、次はクリームの登場です。

Shoka:でも扱いのあるタピールのフレーゲクリームは、この革にはミツロウが多すぎてダマになることがあるので今回はマルチタイプの”Ranapur ラナパー”で。布にワックス状になったクリームをつけて、革に塗り込んでいきます。formeの小島さんに教えてもらったラパナーは検索するとアマゾンなどでも手に入るのでオススメです。少量で十分伸びるので長持ちするのでコスパよし、天然由来なので安心して使えます。

こういったバックスキンには毛の流れがあって、いろんな方向に塗りながら毛がしっとりと自然に流れて、綺麗に寝るように塗り込んでいきます。逆にワイルドに起毛させたかったら起毛する方向に塗るといいです。

塗り塗り、塗り塗り。少量を伸ばしながら塗り込んでいきます。

さて仕上がりは?

最初の写真と比べると革が喜んでいるのがわかります。塗り終わったばかりなので少しツヤがありますが、馴染むとマットで柔らかな光沢に落ち着いてきます。表革に使った時にわかるのですが、多少の傷は目立たなくなり、色もどんな色にも使えるのがいいのです。

ああ、お手入れをしていると心も落ち着いて満足感があるものです。心も一緒に磨いているのかしら?

そうそう、お手入れをする時に靴底の減り具合は要チェック。

よーく見ると、左のほうが減りが早いのがわかります。左足をすこーし引きずっているのかもしれません。今回はセーフですが、そろそろ靴底の修理を意識しなくては。あと歩き方にも注意。こんな癖があったのね。ふむふむ。

裏も汚れを落としてので、床の上に置いて記念写真ぱちり。これからも私を支えていろんなところへ一緒にいきましょうね。

formeの靴はとても立体的で履きやすく、足に馴染みます。そして感動的なほど形がいいのです。まだまだ知る人ぞ知る靴ですが、デザインがヨーロッパの古典的なものの中から現代生活の中で履けるように整えているものばかりなので合わせやすいのが特徴です。

私の足がコロンと丸いので、履くうちにずいぶん丸くなってしまいましたが、最初はそれはもうかっこいい形でしたのよ。どうぞ見にいらしてくださいね。

続いて、やはりいい靴を作り続けているtrippenから出ているpanのお手入れも。かなり履き込んで以前びしょびしょに濡らしたまま履いたため・・・

気になりますよね。近日中にお手入れをもう一つアップしますのでどうぞお手入れの続きをご期待ください。

Shoka:店主 田原あゆみ

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天然染のお洗濯

天然染 ARTS&SCIENCE お手入れ

 

友人の着ている藍泥染のブラウスがあまりに美しくて写真を撮らせてもらいました。

天然染料で染められたお洋服は近年多く出回ってきているので、皆さんお手入れは慣れてきていることと思いますが、これから汗ばむ季節なのでいくつかコツをまとめてみますね。これは天然染料だけでなくお気に入りの色を長持ちさせることとしても活用できます。

お洗濯のこと

○中性洗剤を使うこと

天然染料もアルカリか酸性のどちらかで最後色を定着させています。そこに左右されないように中性洗剤で洗うことで色の美しさをなるだけ保つことができます。

○脱いだらなるだけ早く洗いましょう

汗が付いているのでなるだけ早く洗い流した方がいいのです。その日の体調によって、汗の成分が酸性やアルカリ性だったり、気温や湿度で量が違います。私は藍で染められた水色の大好きなブラウスを溜め置きしていたら、襟ぐりや袖口が褪色して白っぽくなってしまった経験があります。なので脱いだら時間をおかずにささっと洗うことをお勧めします。

○陰干し必須

できるだけ室内に干しましょう。褪色の大きな原因の一つが日光や照明によるものです。室内で保管していても、外光に当たってしまったり、照明の光が当たると褪色してしまったり変色してしまったりするのです。干す時も保存する時にも光はできるだけ遮断することをお勧めします。藍泥染 ARTS&SCIENCE 

以上の3つが非常に大切なところです。次に気持ちよく仕上げるコツとして以下のことをお勧めします。

○汗取り用にアンダーウエアーを着用する

下に一枚肌着をきることでブラウスやジャケットに直接肌が触れないように気遣うことができたら、洗濯回数を減らすことができます。これは着物をきていた日本人の知恵。一番上に着る着物の巣材の風合いや色や模様を長持ちさせるためにも重ね着を生かしていたのです。薄い方が涼しいので、多少値が張っても上質な強撚糸のさらっとしたコットンやリネン、シルクのアンダーウエアーを持つことは、長い目で見るとお気に入りのお洋服を長持ちさせるのに役立ちますよ。

○水は軟水がお勧めです

沖縄の水は石灰分を多く含む硬水。phが高めでアルカリに偏っています。なので軟水で洗った時に比べて色の褪色が多少早かったり布の表面が起毛してしまうことがあるようです。起毛も褪色の一要因なので、軟水で洗うのが布のためにも色の保存のためにもいいのです。けれど、軟水機がない方も大丈夫!水を溜め置きしておくことで水質は多少よくなるのです。私のお勧めは、人が使った後のバスタブの残り湯を使うこと。きっと皆さん体は外で洗ってから湯船につかるので水はそんなに汚れてはいないと思います。私はその残り湯を使って、ささっと薄手のブラウスなどは洗ってしまいます。洗剤もごく薄くて大丈夫なので、汗を洗い流す、くらいの気持ちで洗います。

○薄手のものは脱水にかけない

浴室で手洗いしたものや、洗濯機で手洗いモードで仕上げた服はびしょびしょのまま浴室やクリーニングルームでハンガーにかけて干しています。湿度の高い沖縄でも、除湿機をかけたらあっという間に乾くのです。

私はどちらかというとおおらか(大雑把?)な性格です。その私がいろいろな失敗を経験して、その結果たどり着いた方法をお勧めしています。きっと人によってはもっと細やかな気遣いやテクニックがあることでしょうね。

夏はとにかく汗をかいたり、肌がベタベタしたりするものです。気持ちよく洗えて、さらっと涼しく着たいものです。最後に注意点

◎天然染のものは特に、色移りすることがあるので薄い色のものとの重ね着は避けてくださいね。汗をかいて下に来ていた薄い色のパンツにブラウスの色が移ってシミになったりするとしょんぼりです◎気をつけてくださいね。

 

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trippenの修理その後

trippen pan

穴があくまで履き続けたtrippenのpan。

そのご修理が仕上がって戻ってきました。それがとても綺麗になっていたので、ブログでご紹介しますね。

trippen pan

すり減って土踏まずの辺りの革の部分が摩擦で剥がれて、穴があいていたところはきれいに継ぎが当たっています。

かかととつま先部分のカップは新品に付け替えて、インソールも2足分新品になっています。

trippen pan

インソールが新品に変わると、真新しい靴になったみたいにとても綺麗です。

修理の見積もりは以下のようになっています。

アウトソール張り替え
– Closed 10,000yen +税〜
– Cup(構造上インソールの交換もセットになります。) 14,800yen +税〜
– Penna 14,000yen +税〜
– x+os 14,000yen +税〜
– Wood(ソール・ゴム交換。部位によって異なります。) 2,500yen +税〜
ステッチ入れ直し 2,000yen +税〜
かかと内側革交換(両足) 4,600yen +税〜
インソール(Closedコレクションの取り外しの出来るタイプのインソール) 4,000yen +税〜
シューレース(色や長さによってはご用意出来ないモデルもございます。) 800yen +税〜
※金額は目安です。靴の状態によって変動いたします。
※底の減り過ぎなどでプラス料金がかかる場合がございます。
※上記項目以外にも様々な修理に対応いたします。詳しくは各ショップまでお問合せ下さい。

以上はtrippenのサイトから引用したものですが、今回の修理内容はソールの取り替え+穴の継ぎ当て+インソールの交換を一回でしたので、割安になっていました。前回のお手入れの記事もご参照下さい。

trippen pan のお手入れをしましょう

沖縄在住の方で、trippenの靴を修理に出したい方はいつでもShoka:までお問い合わせ下さいね。送料もうちから出すと割安だと思います。

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カシミアここち

humoresque

今日の沖縄はとてもいいお天気で、日中の気温は24度。まるで初夏のような陽気。なので、春物や私たちの大好きなお洋服を着て、色々と撮影をしていました。

写真はユーモレスクのカシミアのニット。

淡い桜色の、柔らかくて軽い仕上がり。今期のユーモレスクのカシミアは、デザイナーの渡辺さんから聞いたところ、とても上質で番手の細い糸を使って仕上げたのだそうです。私も着ていますが、何しろ柔らかくて軽い。そしてほんわりと温かいのです。カシミアの糸の撚りを出来るだけかけずに仕上げていますので、摩擦すると毛玉はどうしても出来てしまいます。

毛玉は、T字カミソリを軽く当てて、そっと表面を滑らしてゆくときれいに取れます。ニットの工場の方に聞いてみたら、てでそっとむしり取るのが一番いいのだと教えてくれました。

毛玉のお手入れ 田原の場合

カシミアのニットを着ていらっしゃる方は、試してみて下さいね。

IMG_6484

胸元には喜舎場智子さんのピアスをブローチとしてつけています。細くて軽いので、ニットや、カットソーにもつけることが出来るのです。最近の私のお気に入り。

この1週間は暖かい日が続くという沖縄。明日の青空もとても楽しみです。

 

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