小関康子の手で包むカップ

                        

初めて見たときから、この色の感じと肌のうつくしさに一目惚れした私。

けれど何だか、形が不安定な感じがしたのです。ころっと転げそう。

「これちょっと不安定な感じがしますね」と、私は小関さんに言ってみました。

すると小関さんは、「そうですか?」と。

「これはこうやって、手で包み込んで飲めるようにしたんです。寒いときとかいいでしょう?」

この一言で、私の胸はわしづかみされて、いっそうこのカップが大好きになりました。

なんてほっとする形なのだろう。

使う人の手に納まって完成する形。

こんなカップに出会えてしあわせです。

小関康子さんの、ほっと幸せを感じるカップ。

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