塗師 赤木明登 うるしのうつわ

友人のプロカメラマン島袋常貴さんが、赤木さんの作品を撮ってくれて、写真を送ってくれました。
いつもは私が撮っているのですが、やはりプロが撮ったものは違います。
ブログでも使ってくださいと、気前よく送ってくれたツーネー、どうもありがとう。

市松重
ひとつひとつが独立していて、重ねる時には二段目からのふたをとるので、ふたもまた和菓子やお刺身などの料理を盛りつける小皿となる。

すっきりとしたデザインと、機能性を感じる。
しまわないで、インテリアとして置きながら、どんどん使える形です。

 

 

 

 

パン皿

ほっこりと懐かしいような空気感の漂う器。
ころんとしたパンや、切って並べたパンにオリーブオイルをかけても良いし。
お菓子を載せても良いよね。
ついつい手が伸びてしまいそうな、そんな雰囲気。

 

 

 

酒器

この片口と、金と銀の杯は結婚式を控えた娘さんの固めの杯にと、お父さんが持っていかれました。
春、嫁ぐ娘とお父さん。
何だか目頭が熱くなってしまいました。

 

 

 

 

蒔絵の皿

木地職人
塗師
研ぎ師
の、3人の手を経て仕上がった器に、蒔絵師が白漆で描いた蒔絵。
完成度の高い漆のさらに、蒔絵を施すのはかなりの熟練もそうだけど、きっと緊張するような瞬間なのではないでしょうか。
それでものびのびと、女性らしいお野菜やお豆の蒔絵が私たちを和ませてくれます。

 

 

同じ蒔絵でも、こちらは金粉を使ったもの。
葉っぱのレリーフが描かれていますが、5枚セットの一枚一枚の構図が変化して、使う人を楽しませてくれます。
他にも、シダを描いたもの、植物の芽と葉っぱを描いたものなど、気品の中に遊びもあるシンプルな蒔絵の皿たち。

 

 

塗師 赤木明登 漆のうつわは3月11日(日)あさってまでの開催です。

細やかな漆の光には、桜の満開の木の下を思わせるような空気を感じます。
再生の象徴であるような漆には、生命のいきいきとした根源的な力を感じます。

 

 

沖縄では滅多にみれない赤木さんの漆のうつわを是非見にいらしてください。
ツーネーこと島袋秀貴さん、素敵な写真をありがとうございました。

 

 

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CALEND-OKINAWAの連載 Vol 17

CALEND-OKINAWAに連載をスタートしてから、もう17回目の記事になりました。

「漆と再生の物語」

 

過去の記事 目次

 

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赤木明登の漆のうつわ 酒仙


ポートレイト写真 雨宮秀也

 
赤木さんが1日に沖縄に来てから3日間は、夜になるとお酒が出て来てあれやこれやと話が盛り上がる。
連日こんなにワインを飲んだのは初めてという位。
輪島で弟子入りして、最後の3年間赤木さんのところで仕事をしてから帰って来た友人夫婦と赤木さんの関係に触れていると、人の関係の豊かさを深く感じた日々でもありました。

 

「人を受け入れて、自分が持っているものを最大限に与えるのことが、逆に多くを得ることでもある」
 
軽く楽しい会話の所々に、深く染み渡るような言葉が聴ける。
 
宗像堂のむーちゃんが、「赤木さんは酒仙みたいだね」と、言った一言をそうかも、と思う。

 

 

「限りなく白に近い黒」
細やかな光を放つ肌に吸い込まれそうになる。

 

 

美しさに酔ってしまう。

 

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営業時間のお知らせ

 

 

今日から赤木明登さんの「漆のうつわ」が始まります。

Shoka:の庭はメイフラワーや、リュウキュウバライチゴ、終わりがけのピンクボールの花が咲き乱れています。
ちょうど今日が満開のようで、ミツバチたちがせっせと働いていました。

 

 

営業時間のお知らせです。
通常企画展開催中は12:30〜19:00の営業ですが、
本日のみ
12:30〜17:00までの営業となります。

 

赤木明登さんのお話会開催のためなので、どうぞご了承下さいませ。

 

 

 

漆のきめ細やかな肌は艶があって、Shoka:の空間は何だか春の桜の木の下のようなフェロモンが漂っている様に感じます。
漆ってまるで生きているような不思議な物質です。

 

 

塗師 赤木明登 漆のうつわ

3月3日(金)〜11日(日)
本日のみ12:30〜17:00
明日から12:30〜19:00

 

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漆のうつわ

今日はとても良いお天気で、じんわりと汗をかきながらせっせと会場作りにはげんでいます。

久しぶりに触れる赤木さんの漆の器たち。
何だかより艶やかな肌合いになった様に感じます。

 

ふわっと艶やかな肌合いは、とても女性的な色気を放っています。
何かを入れて、口で肌に触れてみたい。
ほんと、そう思っちゃうような肌です。

 

 

 

三つ重なった鉢。
そこが丸くなっているので、食卓でゆらゆらと少し揺れます。
盛った食事や、漆の肌に光も一緒に揺らめきます。

 

今いただいている食事に集中する美しい時間。

 

自分のために、パートナーのために、家族の誰かに。
今を大切にしながら、この器が自分より長生きで、塗り直しながら一体誰の手に渡ってゆくのだろうかと想像してみる。

 

15才の娘に、「ねえねえ、この食器棚の中から受け継ぐとしたら何をもらう?」と、聞いてみた。

 

「う〜ん、漆の器でしょ、それからあのカップとこのコップが二つと・・・あと、あのお皿もあっても良いよ」

渋い15才。

彼女はお料理が好きなので、自然と手が伸びる食器のことを意識しているようだ。
そして、塗り直してもらってもう一度蘇った美しさに、この先も長く使えることも理解したのだと思う。

 

 

いつか、私が居ないかもしれない未来に、娘が誰かと使っていることを想像してみる。

 

 

 

今回は椀を手に入れたいと思っています。
これは娘に引き継がれる、いつかの嫁入り道具・・・かな?

 

 

塗師 赤木明登「漆のうつわ」展

3月3日(土)~11(日)まで 12:30~19:00
※初日3日は、お話会のため通常営業12:30〜19:00までのところ、
17:00までとさせていただきます。
どうぞご了承ください。

 

 

Shoka:
住所:沖縄市比屋根6-13-6
電話:098-932-0791

 

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