今日はとても良いお天気で、じんわりと汗をかきながらせっせと会場作りにはげんでいます。
久しぶりに触れる赤木さんの漆の器たち。
何だかより艶やかな肌合いになった様に感じます。
ふわっと艶やかな肌合いは、とても女性的な色気を放っています。
何かを入れて、口で肌に触れてみたい。
ほんと、そう思っちゃうような肌です。
三つ重なった鉢。
そこが丸くなっているので、食卓でゆらゆらと少し揺れます。
盛った食事や、漆の肌に光も一緒に揺らめきます。
今いただいている食事に集中する美しい時間。
自分のために、パートナーのために、家族の誰かに。
今を大切にしながら、この器が自分より長生きで、塗り直しながら一体誰の手に渡ってゆくのだろうかと想像してみる。
15才の娘に、「ねえねえ、この食器棚の中から受け継ぐとしたら何をもらう?」と、聞いてみた。
「う〜ん、漆の器でしょ、それからあのカップとこのコップが二つと・・・あと、あのお皿もあっても良いよ」
渋い15才。
彼女はお料理が好きなので、自然と手が伸びる食器のことを意識しているようだ。
そして、塗り直してもらってもう一度蘇った美しさに、この先も長く使えることも理解したのだと思う。
いつか、私が居ないかもしれない未来に、娘が誰かと使っていることを想像してみる。
今回は椀を手に入れたいと思っています。
これは娘に引き継がれる、いつかの嫁入り道具・・・かな?
塗師 赤木明登「漆のうつわ」展
3月3日(土)~11(日)まで 12:30~19:00
※初日3日は、お話会のため通常営業12:30〜19:00までのところ、
17:00までとさせていただきます。
どうぞご了承ください。
Shoka:
住所:沖縄市比屋根6-13-6
電話:098-932-0791