muska jewelry展 特別企画「石の中の私的宇宙」開催のお知らせ

muska jewelry

「石の中の私的宇宙」開催 ※終了いたしました。

天然石の魅力は測り知れない。じっと見つめていると時間を忘れて、日常を超えた世界へ行ってしまう。私もmuskaの田中佑香さんのアトリエで今まで見たことのない石たちを見て、なんともすてきなひと時を過ごしたのでした。

田中佑香さんの選んでいる石たちは、宝石と呼ばれるものから貴石まで様々な種類のものがありますが、どれもこれも唯一無二の個性的な石ばかり。自然の奥深さや神秘を感じずにはいられません。

独り占めして眺めるのも楽しいのでしょうが、私は石好きジュエリー好きの皆さんと集まって、一緒に見てこの感動を共感し合えたらとても嬉しいと思っています。

私だけの一点を見つけたら是非ジュエリーにしたいという方も、いつかそんな石に出会いたいと思っている方も、この機会に一緒にコレクションを見せていただきましょう。

詳細は以下からどうぞ。

日時 6月2日午前11時スタート(1時間半から2時間くらい)

メールに以下の情報を書き込んでお申し込みください。

1.参加者名(全員のお名前を書いてください)

2.連絡先(ご住所・携帯電話番号・メールアドレス・車の台数)

3.メールのタイトルに「石の中の私的宇宙 参加希望」と必ず書いてください。

 申し込み先 Shoka:スタッフ


*以下の点にご注意下さい。

◯必ずメールにてお申し込みください。
◯Shoka:の展示期間中はお子様連れも大歓迎ですが、お話に集中していただきたいことから大人のみの参加(15歳以上で本人の希望があれば可)とさせていただきます。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
◯駐車スペースが限られていますため、車でいらっしゃる方はできるだけ乗り合せのご協力をお願いします。

カテゴリー: rugü essay, お知らせ タグ: パーマリンク

muska の「doga」シリーズ

muska Shoka:

:photo by msuka

muskaのジュエリーを初めて見る方も多いと思います。muskaのデザイナー田中佑香さんのデザインするジュエリーたちの多くは自然からインスピレーションを受けています。自然の中にある様々な要素をイメージして、「su(水)」「incir(無花果)」「kum(砂)」など、エレメンツごとにシリーズがあるのです。

写真は「doga(自然)」というシリーズのリングたち。

dogaでは唯一無二の天然石を選んでジュエリーにしてゆくので、この世界に一つだけのものが仕上がります。じっと見ていると、惑星のような、宇宙そのものを写した箱庭のような、誰かの大事な宝物のような、その自然美そのものの魅力に惹きつけられてしまいます。

そんな天然石を見ながら、muskaのデザイナー田中佑香さんのお話を聞く会を開催いたします。ジュエリー好きな方や、石が好きな人にはたまらない会になると思います。またその石の中から好きなものを選んで、後で田中さんにジュエリーを作っていただくこともできますので、じっくりと石に触れたい方はお申し込み下さいね。

この投稿の後にその会の詳細を掲載したいと思います。

Shoka:HPに戻る

カテゴリー: rugü essay, お知らせ タグ: , パーマリンク

企画展のスケジュールを更新しました

muska jewelry Shoka: 企画展

梅雨入りした途端に夏がやってきた沖縄。青空が広がり、気持ちのいい風が吹いています。

清々しい躍動感があるこの絵はmuskaというジュエリーブランドのデザイナー、田中佑香さんがShoka:の企画展のために書き下ろしてくださいました。ブランドのHPを見るとただ美しいだけではなくて、ジュエリーが本来どういうものであるのか見直してみたくなるような要素もあり、手に取るのがとても楽しみです。水や果実やダンスなど、エレメントごとに表現されたジュエリーたちに心が躍ります。

muska HP

今年はたくさんのブランドや作家さんたちとご縁があり、企画展が目白押し。

どれも素晴らしいお仕事をされている方ばかりで、皆様にご紹介できる事を嬉しく思います。6月は「muska jewelry展」が1日から、「formeの靴展」が15日から始まります。二つの企画展が同じ月に入る事は滅多にありませんが、どれも素晴らしい仕事をされていますので、どうぞ楽しみに。

カテゴリー: rugü essay, お知らせ タグ: , パーマリンク

「暮らしの中の旅日記 横糸と縦糸の風景 ~ インド編」ぜひお読み下さい

CALICO:the ART of INDIAN VILLAGE FABRICS展 「暮らしの中の旅日記 横糸と縦糸の風景 ~ インド編」

写真 文 田原あゆみ

 

DSC05090-1

CALEND-OKINAWA に記事を掲載いたしました。
オーナー田原がインドへ行った旅日記。皆様どうぞ読んでみて下さいね。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

私はとうとうインドへ行った。
20代の頃に藤原新也氏の写真集を見ていつかインドへ必ず行こうと決意した。あくまで氏の視点で切り取ったインドの景色なのだということはわかっていても、ページをめくるたびに衝撃を受けた。聖なるガンジス川には人々の生活と死が混じり合って流れていて、そうだ生きるということは生々しいことなのだと、改めて目覚めたように感じた。パッケージング化が進み、生々しさが正気を欠いた時代に触れたからこそそのインパクトは大きかった。

 

インドに行きたい。けれどただふらふらと漂流するにはハードルの高い国だと感じた。何かこう崇高な、いや、現実的な目的がある時に行こう。そう決めた。ただふらふらといってしまったら、きっと私はまぶい(沖縄でいう魂。七つあるうちの4つを落とすとあの世へ行くと言われている。三つまでは落としても拾ったら大丈夫)を落としてしまうだろう。強靭な精神を持ち地に足が着いていないと、まぶいをかなり持っていかれる感が半端なく感じられたのだ。

 

2016年4月に家族ぐるみで親交のある東京のギャラリーfu do kiの浅野ファミリーから小林史恵さんを紹介していただいた。
(写真中央はその小林史恵さんと、インド・コルコタ発の手仕事布ブランドmaku textilesのデザイナーのSantanu氏。ベンガル料理の有名店にて仕事の打ち合わせをしているところなのです。クールビューティな目元がキリッとしていますね。)

 

CALICO:the ART of INDIAN VILLAGE FABRICSを主催する小林史恵さんは奈良とインドを行き来して、インドの手仕事の代表である手織り手紡ぎの綿素材カディで作られた服を企画・デザイン・製作している。彼女の仕事は一言で紹介するのが難しいくらい多岐にわたり、今まで私が関わってきたアパレル業界の仕事のあり方とは様相が違っていた。
とにかく同業者と仲が良く、あちこちでCALICOの名前を聞いたのだ。よそのアパレル業者に布を卸し、企画に関わっている側面もかいま見えて、ネットを受け持つ人が一人いるだけで一人でこの仕事の量をどうこなしているのかしらといまだに不思議に思う。
インドの手仕事布が大好きで、とにかくそれに触れていたい、その布たちを多くの人たちに届けたい。彼女の中にあるその思いが軸となっていてぶれないのだろう。彼女にとって、同業者はライバルではなくてインドという国とその文化、そして手仕事布を愛する同志なのだ。

 

あまりに多岐にわたる活動をしているため、最初は漠然としていた彼女の活動。彼女に会うたびごとにその仕事の断片が一つずつ見えてきて、今では一枚の布のようにその全体像が見えてきた。きっと、そこに散りばめられた柄や微妙な色合いはこれから回を重ねるごとにまだまだ浮き上がってくるのだろう。

 

 

2017年に再会して、私たちはShoka:で2018年4月にCALICOの企画展をしましょうと、約束をした。そして慌ただしい年末に、そうだ、小林さんのところへ取材に行かなくちゃ。しかも崇高な目的を掲げて堂々とインドへ行けるチャンスなのではのではなかろうか?と思い立った。

 

連絡を取ってみると、「年明けに少人数のツアーがありますがご一緒しませんか?」との返答。なんとも絶妙なタイミングに興奮しつつメンバーを聞いてみると、また楽しそうな方ばかり。
私は二つ返事で、憧れのインドへ行くことになったのだ。

 

インドでは国内をあちこち回った。デリー → デラドン → デリー → コルコタ → デリー。全て布にまつわる旅である。

 

DSC05029

 

布の仕事のことを語る前に、憧れてやまなかったインドの片鱗を少々語ろう。
コルコタの街で受けた衝撃は、私が見てきたこの半世紀の全ての時代が一つの景色になっているということ。

 

いや、私が生まれる前の様子もしっかりと混じっている。ハイブリットカーと人力車やトゥクトゥクが並んで走り、ルンギやサリーなどの民族衣装を着た人々と、アディダスなどのスポーツウエアにスニーカーの若者や、日本と変わらぬ値段のハイファッションに身を包む人々が、屋台や路面店が密集した景色を背景にうごめいている。

 

DSC05026

 

やはりインドの人々には伝統的な衣装がぴったりとはまり美しいしカッコ良い。

 

個人的にはおじさま、おじいさまたちが渋くてカッコよくて素敵だと感じた。伝統服に身を包んだ人々は年配者が多く、街中の10%くらいはいただろうか。そんな人に会うたびに私は追いかけたくなり、彼らの生活に触れてみたい衝動にかられるも、ぐっとこらえてその時しなくちゃいけないこと、早々この場合は布の仕事場を見て回るということ、に集中集中。

 

はたき売りのおじさまのファッションセンスと色にしびれませんか?

 

DSC05097

 

街の小道を曲がると、鮮やかな色があちこちに。
私の住んでいる沖縄にもこんな色の組み合わせはほとんど出会わない。

 

インドの植物たちの色、インドの人々の褐色の肌が映える色、見ていて心にスパイス注入の元気色。
まるで街全体がインドのキルト、「カンタ」のように様々な色で彩られていて、歩いているだけでも楽しい。けれど、みんなスモッグがほんのりとついている。もちろん私の鼻の穴や、身体のあちこちにも。ハンカチでぬぐうとうわお、真っ黒。

日本の高度成長期にも見られた、砂塵と排気ガスと、スモッグと。近代化に向かう途中で人々が通る道。

そんな排気ガスやPM2.5が煙った街とは打って変わって、布の産地の村を訪れるとそこはなんとも豊かな世界が待っていた。

DSC05139

コルコタ市内から車で片道3時間ほどで着いた小さな村。
村の人々は純朴だ。私たち日本人の小さな集団を見つけると、はにかんで笑いながら挨拶をしてくれる。中にはスマホを片手に写真や動画を撮りながら後をついてくる人々も現れ、私たちの後には人だかりができた。

 

そして、私の予想に反して、村に工房らしきものは見当たらず、織り子が一人か二人が身を置く小屋のようなものが一つか二つあるばかり。

DSC05140

しかもほとんどの織り子さんは男性だという。織り子という言葉を使っていいのかどうか考えてしま位、ちょっとだけ面食らってしまった。

 

それでも手馴れた動きや、布を織る静かな時間が伝わってくると、私の思い込みもこれもありだとすんなりとその時間に溶け込んだ。

 

男性の織る布はきちっと滑らかに織り上げられてゆく。すとんすとんとリズムよく、心地の良い音が響く。

 

この村で織られているカディの糸は極細で、織り上がるとまるで風に色がついたような軽やかさを感じた。その縦糸と横糸にジャムダニと呼ばれる柄が織り込まれてゆく。
工房がない、織り子さんは男性。
服作りをするのにはどんなに小さくても20~30人くらいの織り子さんを抱える工房があるものだと思っていたし、そこで働く人々は日本のように女性だといつの間にかそんな思い込みが私の中にあったのだ。それまで抱いていた私の中の常識は、この旅で軽い驚きとともに崩れ去った。思い込みや常識が崩れる感覚が大好きな私は、また一つ世界が広がった気がして爽快感を感じていた。

 

女性の織る布はふくよかだ、これも思い込みかもしれない。この時、インドの男性の織る布は理数系的な感じがした。これは感覚なので今はまだうまく言葉で説明するのは難しいけれど、行き当たりばったり的な感じではなくて、柄の配列が数式のように整っているように感じられたのだ。
性別は関係ないのかもしれない。文化や歴史的背景やいろいろあるだろうが、それももしかしたら無関係で、この人の持つ世界観なのかもしれない。その追求は妄想なのでここではそっと置いておいて、何か言葉で表現するとするならば。

 

鼻歌というより、楽譜のある演奏という感じだろうか。いつかもっとうまく表現してみたい。

DSC05141

ここでインドの伝統的な織物カディのことを書きたい。
カディは布の原点と呼ばれている。
3000年前に書かれたインドのヴェーダという文献の中にも嫁入り道具としてカディの機を持たせるという一文が書かれているのだそう。また紀元前327年にアレキサンダー大王がインドに侵攻した際にこの生地に魅了されたというのは有名な話なのだそう。

 

近代になってインドの独立の父マハトマ・ガンジー氏がカディの生産を推奨し、国産品としての地位を固めたと言える。

 

彼は、「国産品のない独立は、生命のないただの屍にすぎない。国産品が独立の魂であるならば、カディこそが独立の根幹だ」といい、自らチャルカ(糸紡ぎ機を回して、その紡いだ糸で服を作り、それを独立運動の制服として着用した。1921年に「自分が纏う衣服のための糸を自らの手で紡ごう」という運動を起こし大きなうねりとなった。そうして独立運動は勢いを増し、カディの生産がインド中に広まっていった。
一人の織り子の周りには10の仕事ができると言われていて。当時何十万人いやもしかしたら何百万人ものインドの人々が職を得たという。

 

私は30年以上前からカディを手に取り、着ていたもののこのことをしっかりと知ったのはCALICOの小林史恵さんに出会ってからだ。知った時には深く深く胸を打たれた。

 

言葉や、その国の食文化、衣装には長い時間をかけて積み上げてきた民族の魂が宿っている。アイデンティティとも言えるだろう。それを失うと、国民はアイデンティティの喪失感から国土に根ざしていた根を断たれてしまう要素が多々ある。国産品を代々伝わってきた布文化の中に見出したことで、インドという国はいまだ強いアイデンティティを失わないまま近代化をも達成していることを感じる。様々な意味で豊かで、底の見えないたくましい国だと感じる。

DSC05121

織り子さんのいる小さな村である家族に呼び止められて彼らの住む家に招かれた。ものにあふれた私たちの生活から見ると、質素な暮らしに見える。半分以上も瓦のないトタン屋根、土間の暮らし。私の中にあった、インドは不衛生で薄汚れているのではないだろうか?そして相当人にぼられて精神的によっぽどタフでないと楽しい旅はできないだろう、というイメージはこの旅で吹き飛んでしまった。
街中にはきっとそんな側面もあるのだろうが、招かれた小さな村の家族のこの家は美しく掃き清められ、土間の緩やかな曲線はあちこちが美しく光っていた。そして彼らの柔らかく純粋な笑顔には豊かさが満ち溢れているのだ。

 

左は時のお母さんは陶工。地面に並んでいる器たちは素焼きでインドでは日常的に使われるものだ。整形して天日で乾かして、その後穴窯に入れられて焼かれる。家族の絆は強くたくましく明るくて、健康的で本当に美しかった。そんな人々に触れ合うと、生命力が充電される。元気もりもりの私はこの旅で全くお腹を壊さなかった。余談だが。

 

こんな村の家族のつながりや、親戚たちや隣人が職業や生産品でも強く結びついていて、村はとても健全だ。それがインド全土に広がっていることを思うと、やはりインドは強い国だ。近所や親戚や、もしや家族間の結びつきさえ薄くなって行く私たち先進国の暮らしの方がずっと脆弱に感じる。豊かさは金銭では決して測ることはできないし、幸福度はきっと人々の絆が深かければ深いほど得られるのではないか、私にはそう感じられた。

 

手の仕事が生きている土地の豊かさに触れたインドの旅。

 

ああ、なんか終わりそうになってしまったが、最後に今回の豊かな旅のきっかけになったCALICO:the ART of INDIAN VILLAGE FABRICSの仕事のことをちゃんと伝えたい。

 

DSC05117

 

布を織るのは男性の仕事というインドで、珍しい女性の織り子さん。最近は少しずつ女性も仕事をする機会が出てきているという。窓から目を輝かせて眺める少女たちが大人になる頃には、きっと今よりずっと女性たちの社会的な立ち位置は変化していることだろう。

 

 

 

『インドの小さな村に暮らす人々の、手紡ぎ手織りで仕上げられたカディのもつ自然な揺らぎは美しい。そのカディで仕立てられた服の中でも。CALICO:the ART of INDIAN VILLAGE FABRICSのデザイナー小林史恵さんが提案する服には、一本の芯が通った美を感じる。彼女は洗練された形を追求し、着る人の美意識を満たすだけではなく、生産者から最終消費者に至るまで、関わる人全員が対等で健全な経済的バランスの中にいることを目指している。歴史・文化背景の違う両国を行き来して互いの経済的自立と、仕事の喜びがもたらす複合的な利益のバランスをとるということは決して簡単なことではないだろう。それは彼女自身が「自分が見たい社会」を作るという信念を持ち。CALICOの全活動に意義を見出しているからこそできることだ。インドの布に魅せられて始まったこの仕事、「カディは村という太陽系における太陽であり、その営みなしでは他の惑星は成り立たない。村の人の空いた時間を有効利用するためにもチャルカ(糸車)を回し続けなければいけない」というマハトマ・ガンジー氏の言葉が一番しっくりくるという。

 

美意識と信念と行動が伴った人の生きる姿勢には人々を巻き込むパワーがある。裾を風になびかせてインドの村をしなやかに歩く彼女の姿を見てCALICOの服を無性に着たくなった。
私はかっこよく、美しいものだけに巻かれたいのだ。    田原あゆみ』

 

この文章はCALICOのDMを作った時に何日も何日も身悶えしながらまとめた文だ。書いてしまうとシンプルでサラッと読めるから読んだ人に海の苦労は伝わるまい。しかし、彼女の活動の広さと心意気を知ってしまうとあれもこれも伝えたくなってしまい、まとめるのは本当に大変だった。

 

そしてこの記事を読んだみなさんにどうしてもこの豊かさに触れて欲しい。一人より二人、二人より四人、できるだけ多くの仲間友人家族知人に伝えて、このインドの手仕事カディの魅力と、小林史恵さんの活動の素晴らしさに触れて欲しい。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「CALICO:the ART of INDIAN VILLAGE FABRICS展」
4月27日(金)~5月13日(日)12:30~18:00 *会期中 火曜休*
CALICOデザイナー 小林史恵さん在廊日 27日(金)28日(土)

DSC5834

 

4月28日(土)17:00~トークイベントを開催します。

「+意思 縦糸と横糸の景色」
https://shoka-wind.com/2018/04/calico-talk-event180408/

ぜひ時間を作ってきてくださいな!

 

DSC04987

番外編:
今回の旅をともにした、会津木綿と地域の年配の方たちの手仕事で仕上げられるお洋服ブランドヤンマ産業の代表、明るくて太陽のような山崎ナナさんと、スタイリストの大御所の素敵な大人女子木暮美奈子さん。今回の旅は本当に素敵な方達で、笑いが絶えず楽しい旅となりました。この旅はヤンマ産業の社員旅行に木暮さんと私が乗っかるという形ではじまったのでした。ヤンマ産業の皆様にも大変お世話になりました。この時の珍エピソードは大人読本「旅は道連れ、迷い道も旅」に掲載されています。ぜひどうぞ。
カテゴリー: rugü essay, お知らせ タグ: , , , , , , , , パーマリンク

CALICO:the ART of INDIAN VILLAGE FABRICS 小林史恵さんのトークイベントへどうぞ

CALICO Shoka: 

インドの色彩はやはりその国の自然や環境からもたらされるのでしょうね。日本人の私たちの感覚とはまた違う鮮やかな彩りは、どうしてこんなに多様な色がまぜまぜなのに調和しているの〜〜?と驚くばかり。

久しぶりに登場するオーナーのあゆみ(よくアンコ姐さんと呼ばれています)です。その異文化インドと日本を行き来して仕事をする小林史恵さんはかなり魅力的な方なのです。私は常に心が動いた人との仕事を心がけておりますが、彼女に感じているのは、「次世代を担う仕事」に、今取り組んでいる勇気と行動力に溢れた人だということ。

そうなのです、いつかこうなったらいいな、という未来像は多くの人がイメージの中に持っています。それもとても大切な事だと思います。そんな人が増えると、その中から実行できる人や物事が生まれてくるのだと信じているから。

ただ、そんな世界を実現させるには行動を起こす事でしか実現しないのがこの世の真理。地球は行動と結果の星なのでした。私の中には「金持ちになって世界中を旅して回りたい」というような我欲があります。そうなったら幸せなような気がしますが、実際人間は一人でお金を持って好きな事をしても満たされないという複雑なところがある事も知っています。年の功のなせる技ですね。

で、どんなことに深い喜びを感じるかというと、嬉しさ、豊かさ、楽しさを誰かと分かち合った時に感じる喜びが深く、幸せにつながっているということ。これがお金だけで得ることができないまことの幸せなのかしら、と。

現実的な言葉で言うと、人と共に働いて(過ごして)、まっとうなことを経験しながらこうなったらいいな、と感じることを形にしてゆく。形にしてゆく中で得る喜びが人を幸せな状態にするということ。人生後半、ここに至ってひしひしとそんなことを感じているのです。

形にするのには行動が必要ですし、行動に移すのには勇気が必要です。

前振りが長くなってしまいましたが、小林史恵さんのCALICO:the ART of INDIAN VILLAGE FABRICSの活動には彼女が「見たい社会を自分で作る」、という意志が軸となって成り立っています。彼女とその活動を知れば知るほど、勇気を持った一人の人間の行動が多くの人の次の行動へつながってゆくことの素晴らしさを感じずにはいられないのです。

CALICOの服や布は、ただ美しいだけではない。そこには関わる人すべての自立を見据える小林史恵さんの哲学が息づいていて、逞しさと知性が感じられるのです。

「言うは易し、行うは難し」。有名な格言ですが、その「難し」の世界に足を踏み入れた人と共に過ごす時間はとても貴重です。勇気はうつるんです。

というわけで、まだまだたくさんの方に聴いてほしい触れてほしい、時間を共に過ごしたい。そう願う店主は言わずにいられません。トークイベントにどうぞ、と!詳細は以下からどうぞ。

詳細はこちら

小林史恵 CALICO anco

本人は「秘宝を追い求めて、手に入れた」的な大袈裟な感じがする〜〜と、おっしゃっていましたが、私は好きですぞ、この写真。インドの小さな村のカディをおるための小屋にて、織り手の方とお話をしている小林史恵さん。ステキな女性です。

 

 

カテゴリー: rugü essay, お知らせ タグ: , パーマリンク