色の組み合わせは無限にあるけれど、このニットの配色はとても坂田さんらしいな、と感じる。
どの色もスモーキー。強力に強い色、一色だけすごく目立つ、という感じではなくて、どの色も隣にある色を引き立てている。勝ち負けなし。
それぞれの色の持つ良さがリズム感よく並んでいるのだ。
重ね着が好きな坂田さんのリネンのニットは、コットンのカットソーと重ねて楽しく着れる服。
きつすぎず、緩すぎず、糸の持つ揺らぎや表情をうまく引き出して編んでいる。
mon Sakataのニットは、たった一人の技術者に任されているという。
私が9年前に買った初めてのニットはいまだ健在で、いい具合になっている。その一枚のニットの風合いがあまりに好きで、大活躍したので私は坂田さんのニットの大フアンだ。
皆さんにも実際に是非触ってみて欲しい。