かわいくて、着心地がいいものを求める
見てると、着てみるとかわいくて、肌あたりがいいもの。体が動かしやすくて、気持ちと動きに無理がないもの。
いつしかそんな服ばかりを求めていました。多くの女性がもはや言葉にしないくらい当然にそれを行なっているようにも思います。
CALICOとYAMMAの服を着たり見ていると、そんな服ばかりで、見てて楽しい以上に「ん?!この服着たらどうなるんだろう?」の興味もしくは「着心地よさそう!」と心がどんどんわくわくし出して早く着てみたくなるのです。
(真ん中の方が小林史恵さん)
そんな中、CALICOのデザイナー小林史恵さんのお話を聞いていると、わたしの中に「着る私だけではなくて、作ってくれた向こう側の世界」が視界に入ってきました。普段、Shoka:で扱う多くのものは(常設、企画展ともに)日本製のものが多く、買うこと、着ること、紹介することで、これに関わる日本の方と繋がっている感覚はあります。
でも「インドの手仕事」と銘打ったアイテムは小さい頃から良く目にしていて、実際にそういうものを扱ったお店でも働いていたので必ずしも良いことばかりではなくいろんな側面がありました。ですが、小林さんはただの輸入品ではなくて、デザインを手がけています。手仕事布のデザインから、素材を使ったアイテムのプロデュース、それらは現代の手仕事を後世に伝承する活動を行なっています。
「搾取」の言葉からはずっと離れたところで、誠実に活動を行なっている。生産者の働くモチベーションは大事なので、CALICOの仕事を手がけることで持続的に仕事の安定がなりうるような地盤作り。消費者が、取り入れやすく、継続していける価格の設定。間には、私のような仕事も存在する。生産者から最終消費者に至るまで、関わる人全員が対等で健全な経済的バランスのある関係性があることをしっかり意識することがでみきました。
人の手で大事に作られたものを身に纏いたいです。健全な社会に、自分のお金が循環できること、関われること、とても素敵なことだなと感じています。
例えばとおくで誰かのお母さんが、大判のストールのに手刺繍を施してくれ、それを買った私も楽しくなって誰かのために手を動かす。
手仕事のたおやかさがギューっと詰まっています。
キヤリコの活動指針を引用すると
『CALICOは、布を媒介にして、インドの農村に誇りと持続的な産業をもたらし、日本人に本来備わっていた衣に対する豊かな感性を呼びおこし、生活を楽しんでもらうための事業』だそうです。
その小林さんが、インド現地のスタジオMAKU TEXTILEのアイテムも合わせて、今回Shoka:へ持ってきてくれました。
MAKUの特色は、あくまでも手仕事を大事に、少量生産でこだわり抜いてつくるインディゴ染めやカディのお洋服は、シンプルで着やすいものばかり。そぎ落とすこと、こだわることを徹底している美意識は日本人はもちろんユニバーサルに通用するもので、インドでも注目を集めるデザインユニットになりつつあるそうです。
しぼしぼな感じなのは、コットンクレープという素材感で、織物の中に強撚糸を工夫して入れ表面に縮みを出す方法です。縞の入った藍の生地の使い方がかわいい夏のドレスです。耳もとには、samuloから新しく届いたアクセサリーを。耳が開いていない人にも嬉しいイヤリング。
スリットが入ってパンツを合わせてもかわいいですね。
鉄媒染を使って染めたものなども。
糸を紡ぎ、染め、織り、服に仕立てる。
一体どれほどの人の手がかけられてここに届いているのでしょう。それを考えた時にこの金額は高いとは言えない気がします。大事に作られたものを大事に着る。
愉しみが増えますね。
Warp & Weft in OKINAWA
CALICO the ART of INDIAN VILLAGE FABRICS + YAMMA
2019/4/27 sat~5/12 sun (会期中火曜定休)
@Shoka: 12:30~18:00
今日を入れて、いよいよ残り4日となりました。
ぜひ、ご覧くださいませ!
お問い合わせは info@shoka-wind.com までお名前をご記入の上メールをお願いいたします。