5月10日(金)NO BORDER, GOOD SENSEにあわせて、トークイベントを開催しました。
会場は開放的で楽しい空間Roguiiにて。
90名近くの人達の表情の輝きを、私は感動をもって見回したのでした。
三谷龍二さん・安藤雅信さん・皆川明さんの3人も、夏休みの少年のようなうきうきとした表情。
リラックスした雰囲気で、会はスタートしました。
おいしい軽食をいただいたあとのみなさんは、お腹も満足、心は期待で膨らんでいます。
ちょっとドキドキしているのかな?
いつも不思議に感じるのですが、必ず始まるし、終わる事。
この一年ずっと目標にして来た今回のイベント。
3人が本当に沖縄へうれしそうな顔をしてやって来て、トークイベントが、やはり始まる事を不思議なものだなあ、と。
緊張というよりは、きっと楽しい会になるという確信で、静かな気持ちでスタートを迎えたのでした。
控え室では、3人が打ち合わせ。
真面目な顔はこの時の2〜30分だけだったのではないでしょうか。
皆川さんと安藤さんは、熱く何かを検討中。
そのお向かいでは、
三谷隊長(と、2人から呼ばれていました)が穏やかにそれを聴いては、静かに、けれど楽しそうに自分の意見を伝えます。
沖縄に来る前から、会う回数よりは気心が深まった感の3人。
会う回数では無くて、一緒に過ごしたとたんに息が合う感覚をお互いに感じていたようです。
一緒に旅をして楽しめる相手はなかなかいるものではないんだよ、三谷隊長はうれしそうに語ります。
それは自分の仕事に対する考え方や、責任の持ちよう、作り手と使い手の間にある様々なものに橋を架けようとしているあたたかな思い、あと、自分の軸を中心にして人生を楽しむ感覚が近いからなのだと、話しを聴いていて感じました。
そして、会はスタート。
3人の言葉は会場全体に浸透していきます。
3人3様の感覚から語られる話し。
3人の仕事のスタートした背景や、時代、現在の環境も表面的には全く違います。
語られる言葉も、そのバックグラウンドから繰り出されるので、一見違う意見を聴いているような感覚にも時にはなるのです。
しかし、この調和感はなんなのでしょうか?
違う言葉で、同じメッセージを聴いているような、そんな感覚になった人は多かったのではないでしょうか。
たくさんたくさん、染み入る言葉を会場にいた私たちは受け取ったのだと思います。
それぞれが、今必要な言葉を受け取る、覚えていなくても感覚に染み入って、きっと私たちのこれからの時間が変容するようなそんな言葉たち。
そしてやさしい風が常に吹いているような、そんな会場の空気。
「自分の軸をしっかりと持っていたら、振り子と同じ様に右と左に大きく振れていい。それは執着と開放の両極に振れる事なのかもしれない。けれど、軸があったら必ず中心に戻って来れるし、その左右で経験した事が作る力を強くする。
そしてその大きく振れる力こそが、生きる力に通ずる」
3人の共通点はまさしくここなんだな、と感じた言葉でした。
この言葉は、3人がまとめとしてみんなで語ったような言葉です。
トークイベントの内容については、改めて記事にしたいと思っていますので、みなさん楽しみにしていてくださいね。
誰かの心に思いが届く。
その思いに触れて、誰かの心が動く。
顔にぱっと花が咲くような瞬間。
自分に軸を持ち、しあわせの方向に歩いている人は、出会う人達を明るく照らす。
そんな人が増えていったら、私たちの未来は明るい。
皆川さんは丁寧にサインを描いてくれる。
テキスタイルに描いている花や木や、スマイルやちょうちょも。
「どうしてサインにこんなに時間をかけるのですか?」
ある人に聴かれて、
「さらさらと描いたら、20秒くらいで終わらせる事も出来ますが、意味の無い流れてゆく20秒よりも、意味のある2分の方がいいと思っているのです」
皆川さんの仕事の幅と深さに触れた瞬間でした。
今回のトークイベントについてどうでしたか?
と、3人に聴いた時に
「最高ですよ。今回のは」
と、即答したのはいつもはゆっくり目の三谷さん。
沖縄のコミュニティに可能性を感じたそうです。
作家さん達も、こんな風に使い手のみんなや地元の人達と交流を持つ事は嬉しいことなのだそう。
人の心をオープンにする、そんな沖縄の風土が持っている力がこの集まりの根っこにあるからでしょう。
今回、日本の南の島沖縄でこのようなあたたかな交流が生まれた事が純粋に嬉しいです。
ここから私たち沖縄のコミュニティで3氏から受け取った種を、みんなの仕事や生活の中で育んでいくのが見えるようです。
住んでいる私たちみんなで、りゅうぐうのような生き生きとした楽しい世界を育てていける事を願いながら、東京・松本・多治見から来てくれた3人と、あの場所に居合わせたみなさん、会場のRoguiiを提供してくれたスタッフの皆さんへ感謝の気持ちはいっぱいです。
このブログを通して、読んでいる方にもこの空気感が伝わります様に。
Shoka:
田原あゆみ