半磁器の魅力

                        

小関康子さんの半磁器の肌のすばらしいこと。

陶器のような重さはなく、磁器よりも柔らかい感じがする。

水を弾いた肌に、水滴がころころと玉になって光っている。

光を柔らかく反射して、そっと手で触れたくなる。

26才で作陶家を目指すまで、彼女のお仕事は設計デザインだった。

そのせいか、作品のデザインがとてもいい。

また、見た目のうつくしさだけではなく、その機能性にも細やかな配慮が感じられる。

ポットの水切れの良さには驚くばかり。

茶こしの部分の仕事の丁寧さにただただ敬服。

重ねてもきれいなお皿のシリーズ。

模様の像嵌の線はフリーハンドの手描きで入れているそうだ。

釉薬のにじみがうつくしい。

使う時、一枚一枚広げた時にため息がでそうだ。

黒もまた渋くていい。

料理が映えそうな肌の色。

何を容れようかと、うきうきするようなかわいい形の片口。

ハッカ色のにじみがきれい。

出汁を容れてもいいし、お酒もいいかもしれない。

「手で見る 目で触る」は明日までの開催です。

是非週末にこの作り手さんたちの仕事に触れにいらしてください。

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