漆器は日常使いにむかないと思っている方も多いと思います。
木漆工とけしが作っているうつわたちは、日常使いのうつわたち。
このお料理は、私が工房へおジャマした時にうるしを塗っている方の愛ちゃんが、作ってくれたお昼ご飯。
(*木漆工とけしは、旦那様の弘幸さんが木地職人、奥さんの愛ちゃんがうるしを塗る塗師なのです。)
お魚のフライは揚げた後あら熱をちょこっと取ってから、ささっとうるしのうつわの上へ乗せていました。
「え、大丈夫なの?」さすがに私も心配になって聞いてみたところ、
「大丈夫ですよ。使い込んで馴染んでゆくと、うるしの高度が高まるので、高温のものを乗せても平気なんです」と。
こちらの燻し銀の漆器は、うるしの表面に錫の粉を蒔いたもの。
やさしく上品に魚のフライを受け止めてくれています。
お腹がすいてきました。
こちらは小関康子さんのお皿に、Shoka:の関根がうつくしい料理を盛りつけた写真。
黒地には赤やグリーンがとえも映えます。
木漆工とけしの漆器も、小関康子さんの陶器たちも、仕舞いこんで特別の日に使うというよりも、毎日の暮らしの中で使ってこそ深い表情が出ると、私は感じています。
実際漆器は、使い込んだものを展示していると、それを手に取って購入しようとする方が結構入りのです。
使い込むことで自然な艶が増していくのです。
暮らしの中の道具店 「手で見る 目で触る」
今日までの開催です。