台湾はお茶の栽培もとても有名なのです。
発酵茶の黒茶や、烏龍茶、凍頂烏龍茶、などなど。
中でも私は台湾の高山茶が大好きなのです。
とにかく香りがいいのが特徴で、お茶の香りの奥にお花の香りや蜂蜜のような香りを秘めていて、引き込まれます。
身が清められていくような、そんなお茶です。
なので、台南では台湾で一番古いといわれているお茶屋さんへいってきました。
「振發茶行」というお茶屋さんです。何と創業1860年。
お茶っ葉を容れている茶桶はオーナーの祖先が300年前に中国から持ってきたものなのだそう。
写真の女性は現オーナーの奥様で、現在切り盛りをしています。
錫で出来ているそうで、外は風化しているのですが、内側はお茶の葉の発酵のおかげで、とてもいい肌合いをしているのが不思議でした。
お茶の葉は、産地や発酵の進み具合によって香りや味わいが違うので、茶葉を紙の上に開けて、香りを嗅がせてくれました。
とても勧め上手なので、いくつかお茶を選んでとてもしあわせな気持ちに。
ほのかに蜂蜜のような香りがしたり、清らかな花の香りが漂ったり、かすかな違いにはまってゆくのがお茶の世界なのでしょうか。
明日からは茶器を探しながら、台北や郊外を回ってみたいと思っています。