温もりの形

                        

DSC07888

三谷龍二さんの器たちはとてもシンプル。インパクトがあるというよりは、気がつくと手に取っているというような寄り添う器。

「小さな気づきの連続」そんな風に日々を過ごしている三谷さん。自分の器を使っていて、もう少し緩やかなカーブがあるとスプーンで食べ物を取りやすいな、とか、口元に来る部分は少しカーブを入れて薄めに仕上げよう、そうやって形が決まっていっているのが触っていると伝わってきます。

三谷龍二

白い顔料を混ぜ込んだ漆で仕上げた中ボウルくらいの器。漆に透明感が出てくると、白い色が浮かび上がってきて色がもう少し白っぽく経年変化してきます。

彫り目がリズミカルに入っていて、明るい陰影に惹かれます。三谷龍二

沖縄の木、イタジイを使ったお皿。木目の柔らかさが特長です。

沖縄ではあまり馴染みのないオイルフィニッシュの木の器たち。日常の中で使い込むんで、たまに乾湿性のオイル(エゴマ油・くるみ油・紅花油)で磨いて油分を補うことで、独特の艶が出てきます。

パスタだって、炒め物だってこの器でいただくと木の温もりが加わってまた美味しく感じそう。

沖縄では三谷さんの器になかなか触れる機会がないと思います。手に取って見てみてくださいね。

カテゴリー: rugü essay, 日々 タグ: , パーマリンク

→ ブログの記事を一覧で見る