ほっと一息。
お茶を頂く時間の贅沢。
ガベの上にお盆を乗せて、ついでに私もよっこらしょ。
このガベにはたくさんの模様が入っている。
まるでさまざまなガベを並べたみたい。
一つ一つの模様が一枚のガベだというふうに見てみたら、たくさんのガベが一つになったようにも見える。
高い技術と、遊び心がないとこのガベにはならないのだろう。
夏は放熱してくれて、冬は保温をしてくれる。
遊牧民が住む砂漠地帯に住む羊たちの毛は昼は炎天下の太陽から体を守り放熱し、気温がぐっと下がる夜は体温を保温するという。
そんな羊毛の特性が活かされていることを思うととても愛しくなる。
ガベの上で、私は砂漠を旅するように柄を眺める。
ほっと一息の時間。
魚が泳いでいるガベもあるのです。