苦手な仕事に追い込まれている時や、現実逃避をしたい時、私は海外のドラマを観る。
英語の表現は裏表がなくスカッとしていて、大げさな展開とそのスピード感、登場人物たちの強気な態度と可愛い弱音がテンポよく散りばめられていて、観ているとなんだか心が軽くなるのだ。
先日女友達の友情に焦点を当てた、あるシリーズの最終話を見終わった。
最初に見始めたのが5年ほど前だから、長い付き合いだ。最終シーズンでは登場人物たちがまるで自分の親友のような錯覚さえ覚えた。
現実の世界にも長く付き合いのある友人たちがいる。その人たちの特徴をあげると、自立していてパワフル・年を重ねても中身は一緒・直感的・旅が好きだったり海外に暮らしていたりというタイプ。もう一方は、夫婦仲がよくて・家庭的・自営業夫のサポーター・正直な物言い。その間を私はゆらゆらと、あっちへ行ったりこっちと出かけたり。
共通点は食いしん坊というところくらいかしら?
人との距離はくっついたり離れたり変化するもの。けれど久しぶりに再会しても全く時間の流れを感じない友人はありがたい存在だ。
この世を旅立ってしまった友人でさえ、たまに話しかけ身近に感じる時さえある。
実はこの話には終わりもなければ、意図した展開も目的もない。
なぜなら友人という存在は時の流れの中で新陳代謝するものかもしれないけれど、友情という人とのつながりにはきっと、終わりがないのだろうから。