お茶の力

                        

中国茶教室 Shoka:

28日(木)にShoka:では、初めての茶事の第1回目のお教室を開催しました。

この茶葉の塊は、2012年に台湾のお茶屋さんに勇気を奮い立たせて初めて入った時に、お茶の試飲をさせてもらってあまりの美味しさと、店主の優しさに胸を打たれて大人買いをした普洱茶。

中国茶教室 Shoka:

これが取り出す前の普洱茶の姿で、茶葉を固めた餅茶と呼ばれる写真筆頭の丸い板状のものが七枚この竹の皮に包まれています。

250年以上経った老木から採取された茶葉を固めて中国の雲南から運ばれてきたものなのだそう。これは普洱茶の生茶なので、何年もこうして置いておくことで熟成が進み、甘みが増してゆくのだといいます。

何か特別な時にお茶開きをしたい。そう思いながらShoka:で4年も経ったその日に開封して皆さんとその味を楽しむことができました。

中国茶教室 Shoka:

老樹というのは250年以上経ったお茶の木のこと。なんとも懐かしく美しく、可愛らしい包み。味は、あの時にお茶屋さんで飲んだ時のように、すっきりとしていて後からなんとも言えない甘みと香りが舌の上に染み込んでゆく素晴らしいものでした。

中国茶教室 Shoka:

「初めての茶事」では、他にも、中国のこの時期が一番美味しいという緑茶や、青茶、そしてとても珍しい黄茶を前半に頂いた後、茶葉の中にお花があしらわれている工芸茶、烏龍茶をいただきました。

それぞれの性質や、産地のこと、どうしたら美味しく入れられるのかを手順を交えて教わった後に、後半には各自自分で淹れて、みなさんに茶主としてふるまう。

中国茶教室 Shoka:

なんとも盛りだくさんで、基本を知るほんの入り口に立ったような感じです。講師のひろみさんのお茶は、何グラムの茶葉を、何度のお湯で何分蒸らすか、ということよりも、その物差しを一つ持って、その日の自分の体調や気分、天候や湿気、茶葉の種類などを考慮した上で、感覚を大事に調整することができるのがお茶の楽しみなのだ、と。

とても好きな考えです。茶葉が湯と出会って、ひろみ先生のおおらかな懐で豊かな味となって、茶杯に注がれる。美味しくないはずはないですね。

私もそれが人間らしい愉しみかたで、だからこそ嗜好品のお茶をここまで深遠なものにしているのだと感じています。文化の根っこは、愉しみを探求することといってもいいかもしれません。

さあ、今日は「初めての茶事」の2回目の開催日。

今日のメンバーとまたしっかりお茶を味わい、探求するのを楽しみにしています。

 

 

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