「二つの製作方法があります。
一つは僕の中にあるイメージを表現するために製材を使って表現するもの。それは山頂に向かって歩いて行く山登りのような作業です。
もう一つは惹きつけられて拾ってきた流木を使うときの表現で、これはあるとき一気に流木の持っている景色が見えてくるときがあるのです。それが生き生きとしているうちに、手を動かし一気に仕上げる製作。これは僕一人で生み出す仕事を超えていて、自然と一緒に作り上げて行くような臨場感をもっています。
2016年11月 クロヌマタカトシ」
昨日、今回の作品たちの箱を開けながら、この言葉を思い出していました。
今回は木の持つ記憶がどんな姿を表してくれるのだろうか、と。