16日から始まるmon Sakata展。
2年の一度の企画展ですが、この2年の間に何度か坂田さんの仕事場へ行ってきました。
同じ場所で会うのに、敏子さんとお会いするといつも新鮮な風が吹く。
この日は、今度の企画展で沖縄だけで展開する布を触りながらお話。
「ほら、こんな風にタグを作ってみたのよ。あの布で。いいでしょ〜」
墨染のようなまだらの布は、パンの聖地と呼ばれる宗像堂から頂いたもの。発酵を促す為にパンを寝かせる時に、包んだ布です。約10年くらい使った結果このような柄が浮き出てきたのだとか。
「どうしてこうなったのかしら?不思議よね〜。他のパン屋さんにも聞いてみたんだけどね、こんな色にはならないっていうのよ。そこも天然酵母なのだけれどね。だからこれは菌の力もあるけど、薪窯でしょう?その煤も関係しているんだと思うわ〜」
嬉しそうに、楽しそうに布を触る敏子さん。
この布を使って、いろいろなものを作るのだとか。
さて、何になるのかしら?私も新鮮な目で見たいので深追いせずに、あとは想像に任せて待っています。
手前にある包み紙は、mon Sakataの近くにある和菓子と稲荷のお店のもの。懐かしくてついついお土産に持って行ったのですよ。向こうはご近所さんなのに、私には滅多にいけないお店なので。笑っちゃうほど、お土産下手なのはご愛嬌・・・
というわけで、普段着では一番活躍しているmon Sakataのお洋服展は来週末から。初めての秋冬物です。とても楽しみにしています。
店主 田原あゆみ