宿る

                        

昔から木には神様が宿ると聞いたことがありますが、クロヌマさんの木彫たちにも魂が宿っているように感じます。
それは決して近寄りがたいものでは無く、私たちにそっと語りかけているかのような穏やかで優しい佇まいをしています。

クロヌマさんの作品を見ていると、何かに呼ばれているような不思議な感覚になります。
これは個人的な感覚なので説明が難しいのですが、
見る人はきっと、作品を通して作者の気配を感じとり、そこから自分と共鳴するものを探してみては、新しい感覚を掴んだり、または何かを思い出させてくれたりと、感じるものは人それぞれにあるのだと思います。

みなさんの瞳にはどのように映り、何を感じるのでしょう。

クロヌマタカトシ

クロヌマタカトシ

夕暮れ時になると、その存在感がより色濃く感じられるクロヌマさんの木彫たち。
時間の流れでその表情や纏う空気が変化するのも、彫刻作品の魅力のひとつですね。

クロヌマタカトシ氏の個展「気配」は、7月7日(日)までとなっています。
木彫作品の他にも、粘土や植物を用いた作品もございます。
お一人でも多くの方に触れていただきたい素晴らしい世界です。
ご家族と、ご友人と、もちろんお一人でも!比屋根の丘まで足をお運びいただけたら嬉しいです。

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