Shoka:長野 「アシナガバチと暮らす」

                        

暮らしの中の旅日記

引っ越しの荷物がどうにか片付き、仕事モードがスイッチオン。

充実した中で頭から離れない悩み事があった。

5月に1匹のアシナガバチがテラスに営巣し始めた時、私は「あら、こんな観察しやすいところにアシナガバチが巣作りしている!お隣さんね」と、喜んでさえいた。

1週間ほど家を開けた後帰ってきたら、巣がデッキに立てかけてあった畳のヘリに落ちていた。しかも蜂が増えていて近づくと、2匹の働きバチが足をだらりと垂らしてワ〜〜ンとは音を立てて目の前に飛んできた。

「ヒッ」と後退りして、巣を見てみるとアシナガバチが増えている・・・。思っていたより増えている・・・。

しかもこの畳はうちで不要なため、ジモティで「持って行ける方タダで差し上げます」と掲載していてもうすぐ行き先が決まろうとしていた。

刺されたら困る。が、駆除するのは可哀想。しかしどうしたらこの畳から彼らを移動させることができるのだろうか?

彼らは肉食で、庭の毛虫やいろんな虫を捕食してくれる益虫といわれている。刺すからとすぐに駆除すると自然の形態バランスが崩れてしまう。

子供の頃「ファーブル昆虫記」が大好きだった私は、どうにか共存できないものかと思案。課題となった。空き時間にアシナガバチの生態から、殺さずに共存する術をネットで検索、模索した。

数日は通販の再開に集中。そして一つどうしても書き上げないといけない記事があったので、しばしその課題から眼を逸らしていた。が、しかーし。昨日洗濯物を干そうとデッキでデニムをパンパンと叩いて広げたら、1メートル先の巣からウワ〜〜ンと3匹の蜂が私を目掛けて飛んできた。デニムを闘牛士のように蜂との間に掲げてぴょ〜んと後退り。

彼らをうっかり刺激すると、これはいつか刺されてしまう。

危ないのは8月。蜂の巣は50匹の蜂を抱える大所帯になる可能性があるらしい。

困った私はネットで猛烈に検索しまくった。

そして行き着いたのが、山形県で自然農法の農園にアシナガバチの巣箱を移す活動をしている安藤さんのブログ。

アシナガバチ移住プロジェクトの安藤さんのブログ

これからの時代は、人間が自然と調和しないと生命たとして淘汰されてしまうだろうな、と感じていいたのでこのブログと、Youtubeで発信されている殺さずに巣ごと移住させるノウハウには感激。

アシナガバチを畑に移住させる方法2:働き蜂がいる場合

メールを出してみたら細やかなサポートをしていただいて、私も元の場所から落ちてしまった巣と蜂たちを捕獲して、こうして共存できるように手作り巣箱に移住させることに成功しました。

最初は生活圏内でもより私が安全だろうと思われる場所に移動したのですが、元の位置から50cm以上移動すると、前の記憶が勝って移設した巣に戻れなくなってしまうとのこと。

ということで、畳に落ちてしまう前の巣の位置に戻しました。工夫したのは私と対面しないように外に出入り口を向けたこと。

いや〜〜怖かった!

安藤さんが「これは一番小さなコアシナガバチですね。小さくて可愛いですよ」とメールに書いてあったことで勇気100倍。今朝一念発起して園芸用手袋2枚重ね、長袖のTシャツに白いパーカーを着て、麦わら帽子にお洗濯ネットをかぶって頑張りました。

即席手作りの巣箱は不恰好だけど、どうにかこうにか移住成功!

成功したことを安藤さんに告げると、「よくみたらキアシナガバチでしたね」と。小さくて大人しいと思ったから頑張れたので、勘違いして良かった・・のかも。

最後にビニールを外そうとしたら勇敢な働き蜂が5匹ほどブワ〜〜ンと飛び立って来たので、たらりとぶら下がったまま・・・夜に蜂さんが大人しくなったらビニールを撤去したいと思います。

巣が落ちる前に下がっていた場所に戻したので、10匹全員がちゃんと巣箱に入ったことが嬉しい。当面の課題はどうしても覗きたくなる好奇心を抑えること・・・・。刺されるぞ私。

耐えきれず、昼間にビニール撤去。覗いてみたら働きバチと目があって・・・・ブ〜〜ン。

一っ飛びで家の中。

Shoka:長野の暮らし便りでした!

 

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