田所真理子のイラストの世界
真理子さんの絵を見ていると、昔体験した楽しい思い出が立ちのぼってくるような不思議な懐かしさを感じる。
物語のあるシーンを覗いているような気持ちにもなる。
絵の中の人物の生活がそこには在って、柔らかな灯りがともっていて、その人の大切な誰かがその隣の部屋や、帰る場所に待っている。
柔らかなロウソクの灯りが灯っている時代の、ある1日。ある1日の中の、なんともない時間。その普通の時間への愛おしさがこんこんと湧いていて、静かにその水が流れているようなそんな世界。
心が温かくなる世界。
今日から10日間、Shoka:で真理子さんの絵をじっくり鑑賞することができます。時間をゆったりととっていらしてくださいね。
小林庸子の布もの
庸子さんの作る布ものは、程よい柔らかさと懐かしさが手になじむ。
ヨーロッパのアンティークの布や、使用感のあるものを選んで使っているからだ。
展示会をしていて面白いなと感じることがよくあるのだが、経年変化や使用感を見てもらうために展示した、何年も時には何十年も使っている自分の持ち物の方を欲しいと言われたことがなんどもあるのだ。
誰かが大事に使ったものは、品のいい艶があって表情があるのだ。
庸子さんは大事に使われた素材の表情の良さを知っているのだろう。
写真は今年の夏に未草さんのアトリエを訪れた時のもの。今回は布のバッグや、小物を持ってきてくれました。
寛樹さんが作業をする時に使用しているエプロンもいい表情が出ています。
今回私は展示にあまり関わらず、彼らの感性を表現してもらっています。
Shoka:が一体どのような空間になっているのか私もとても楽しみなのです。
いよいよ今日から始まりますね。
CALEND OKINAWAに連載をアップしました
ぶれない美意識を持つ未草の造形作家、小林寛樹氏。
強い眼差しと、柔らかな話し方。
彼は20代前半に就きたい職業を模索している時、ふと昔聞いたことのある自給自足の暮らしをする村のことを思い出しそこへと向かう。
南半球オーストラリアのメルボルン近くにある小さな村だ。
そこで自給自足の暮らしを体験した寛樹氏は、家具や布が形を変えてリサイクルされ大事に使いきられてゆく姿を美しいと感じた。
自然と、動物と同じ大地で共に生きるその暮らしのリズムや知恵が、彼の人生を大きく変えたのだ。
二つの家族の一つの物語 volⅡ 未草
未草+温石+田所真理子「森へ」へ寄せて
未草の空気
インスタグラムの未草さんのページからお借りした写真です。
今回の企画展のために小林庸子さんが製作してくださった巻物DM。
引っ越しや製作で忙しい中、一つづつ手で仕上げてくれたものです。
未草 Instagram のページをクリックして写真を見るとわかるのですが、小林夫婦の創作する作品は彼らの生活空間の雰囲気そのものなのです。なんとも美しい世界。
きょうCALEND-OKINAWAに未草さんの世界観について書いた記事が掲載されます。13時に投稿される予定ですので、是非読んでみてください。
今日はShoka:は展示のためにお休みですが、未草さんとtadokorogaroさんの空間を伝えられるようみんなで力を合わせます。
雨の沖縄はしっとりとした風が吹いています。皆様素敵な1日をお過ごし下さい。