ストックホルム旅日記 街並

Shoka: 田原あゆみ

時差ぼけで早起きな私たちは、服を着込んで街に出る。沖縄や日本とまったく違う景色のなかをまるで、映像を見ているみたいに歩く。

レンガや石で出来た建物ばかりが続くのがとても新鮮だけれど、反対に沖縄や日本ではこんな歴史を感じさせる景色は日常の中には少なくなってしまっていることを思ってしまう。美術館もインテリアショップも、ブティックも何でもかんでもここでは古い重厚な建物の中に入っているのだ。

違う文化圏から来たことを強く感じる景色。

Shoka: 田原あゆみ

ほら、私の普段の日常の中にはない景色。いない人々。無い色。気温は低いし、雪景色。

なんだか共感するものがないので、街を歩いていても実感がない。「異邦人」という言葉を感覚でわかったような気がする旅の日々。

Shoka: 田原あゆみ

建物も色もまるでおとぎ話の中に出てくるようなものがたくさんあるので、興味深いのではありますが、この土地と自分を結ぶものが実感としてまったく湧かないというこの感覚もまた面白い。

普段住んでいる緯度から離れれば離れるほど、身体や心が知っている体験や経験からも離れるのかな?、それとも好みの問題なのかな?、いやいや、過去生に関係があるのかしら?まったく知らないところにいる感じ、など、思考も旅をしながら街を歩き回る。

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自然に触れたり、動物を見つけるとさっとテンションは上がりこの土地と少し近づいたような気持ちが芽生える。

今日は湖畔を歩いてみよう。

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ストックホルム旅日記  Artipelag

ヨーガン レール Jurgen Lehl

ヨーガン レールさんの作品の展示を見るために、スエーデンに来ています。 Artipelagはストックホルムの中心から電車で30分ほど行ったところにあるとても素敵な美術館です。

Earth Matter という地球の環境に向き合って製作された作品たちが並ぶ中、ヨーガン レールさんの作品たちは飛び抜けて美しく、洗練されていて、彼が伝えたかったことが触れる人の深いところに沁みてきます。

ヨーガン レール Jurgen Lehl

一つ一つのランプたちに美しさとユーモアがあるので、いつか機会を作ってこの作品たちを見て欲しいです。日本では7~9月に東京現代美術館で展示されます。

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これは地雷を撤去することを目的にしてアフガニスタン出身のデザイナーMassoud Hassani氏が制作した「Mine Kafon」という装置です。風力を使って砂漠を転がり、地雷に触れると丸い部分が2〜3枚吹き飛ぶだけなので、丸い形状が保たれ転がることができる限り撤去し続けることができるのです。

ネットで見て素晴らしいと思っていたので、実物を見ることができてよかったです。

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美術館の周りは湖と森。

遊歩道を散歩して自然に触れることもできるし、館内にはカフェもショップもあるので、ゆったりと過ごすことができるのです。

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雪と氷に覆われた自然豊かなストックホルム郊外。建物の中は暖かく、野外も思っていたよりも寒くありません。着ぶくれはしていますが・・・。

無事ヨーガン レールさんの展示を見ることができた事が本当にありがたくて、来れてよかったと心から感じています。

時差ぼけで眠れないストックホルムは朝の4時。

まずはご報告まで。素敵な一日をお過ごし下さい。

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行ってきます

Shoka:

昨日はShoka:スタッフ全員でサロンを着て撮影会をしていました。

3月13日(金)〜22日(日)に開催予定の企画展「安藤明子の衣生活」のための撮影です。私は今日からヨーガン レールさんの「最後の仕事」を見るために。ストックホルムのArtipelagへ向けて出発します。

昨日と今日の1日半の間に撮影とDMの作成、事務資料のまとめ、旅の準備と慌ただしい時間でした。忘れ物がないか心配ですが、どうにか荷物をまとめました。

ストックホルムは初めてなのでとても楽しみです。またブルグにて近況を報告します。

今日はShoka:は定休日。

明日から通常営業です。

では行ってきます。素敵な一日を。

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ヨーガン レールの最後の仕事

ヨーガン レール

Photographs by Tadayuki Minamoto

2015年2月6日(金)~5月3日(日) 

スエーデンのストックホルムの郊外、湖のほとりにある Artipelag という美術館で Earth Matters というタイトルの企画展が開催されます。その企画展にヨーガン レールさんの「最後の仕事」と本人も言っていたプラスティックの漂流物を元に作られたランプたちが展示されます。

この10年の間に、彼が住んでいた石垣島の美しかった海は大量の廃棄物で覆われるようになりました。そのほとんどは利便さとコストが低く大量生産に向いているという理由から、私たちの日常を埋め尽くさんばかりに生産され利用されているプラスティックでできています。ペットボトル・おもちゃ・漁業で使われる浮きや漁網・洗剤のボトル、様々な生活用具で浜辺はゴミだらけ。その量は現在どんどん増えていっています。

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これは5月の末に一緒に歩いた与那国島の浜辺です。

この浜辺の海は生き生きと生きていて、赤土の影響を受けていない砂浜は真っ白で、私が子供の頃に遊んだ沖縄本島の浜辺の力強さを思い出しました。違うのは辺り一面に打ち上げられた大量のゴミたちです。現在の沖縄本島の海や浜辺は当時の面影はありません。40年前の沖縄本島の海は、子供心にあまりに綺麗な景色に吸い込まれるような怖さを感じるほどでした。私たちの暮らしが便利さや快適さと自然の美しさを保つことは、全く真逆の方向にあるのが現状です。

季節によって潮の流れが変わるので、打ち上げられる浜辺は移動して行きます。なのですべての浜辺がこの状態ではありませんが、プラスティックは軽いので風に運ばれて浜辺の防風林の中は一年中ゴミだらけ。衝撃的ですが現実です。特に南西諸島は海流の影響で大量のゴミが流れ着いているようです。

自然に美しさを見出し、心から愛していたヨーガン レールさんはその現状を前に真摯に自分にできることを考えました。

「私はデザイナーなので、人たちが無責任に捨てたものの中からもう一度美しいものを作って、この海の現状を一人でも多くの人に知ってもらいたい」

彼の取り組んでいることを知った私は、心動かされ特に2013年・2014年は時間を作っては一緒に浜辺を歩き、できることは手伝いながらその最後の仕事に取り組んでいる彼の姿を記録しました。石垣島滞在中は、朝夕と浜辺で材料を拾い午後は製作、と、粘り強く取り組んでいた姿は忘れることができません。東京に帰ると、デザイナーの仕事を日中に、早朝と夕方から深夜までは製作に当てていました。彼は驚くような集中力と持続力をも兼ね備えている人だったのです。

浜辺のゴミの中からこんなに美しくてユニークな照明たちを作ることができるのは、目利きで、独特な審美眼を持っていたヨーガン レールさん一人しかいないでしょう。

日本でも7~9月一杯まで深川の現代美術館で展示されることが決まっています。その前までには改めて記事を書きたいと思っています。ヨーガン レールのHPにあるババグーリブログにて紹介されていましたので、私もこのタイミングで告知いたします。

私も4日からストックホルムへこの企画展を見るために行ってまいります。5月まで展示されますので、機会を作ってでも行く価値のある展示だと思います。この機会に是非、北欧の美しい街ストックホルムArtipelagへどうぞ。

*以下ババグーリブログより引用

Earth Matters When Natural & Creative Forces Meet

http://www.artipelag.se/en/exhibition/earth-matters-when-natural-creative-forces-meet

at Artipelag, Värmdö,  Sweden
http://www.artipelag.se/en

ヨーガン レールが制作した作品が、スウェーデンの美術館 Artipelag の企画展で展示されることになりました。展示される作品は、浜辺に流れ着いたプラスティックのゴミから作り上げられたランプ。

八重山諸島にある海辺の家に暮らしたヨーガン レールは、近年、大量のプラスティックゴミに汚染されゆく浜辺の姿に懸念を抱いていま した。 その深刻な現実へ、人々に目を向けてもらうため制作されたランプの数々。 漂着したゴミから、実用的で遊びごころのある美しいものを作りあげ、展示をするという試みは、ヨーガン レールの最後の仕事となりました。 ヨーガン レールが撮影した浜辺の風景の写真も併せて展示されます。

Artipelagは、スウェーデンのストックホルム郊外、海辺と森のあいだの自然ゆたかな環境にある美術館です。 今回の企画展のゲストキューレーターの一人、Philip Fimmano氏が、昨年、来日した際にヨーガン レールと出会ったことが、展覧会テーマ[Earth Matters  When Natural & Creative Forces Meet] のきっかけとなりました。 スウェーデンに行かれるご予定のある方は、ぜひこの機会にご覧くだされば幸いです。

また、今年7月18日(土)から10月12日(日)まで、東京都現代美術館の企画展にて展示を予定 しています。こちらの内容も、あらためてお知らせいたします。

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Shoka: cafe オープンしました

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池原厚美さんの焼いたパンの匂いが香ばしく広がっています。

まだ準備をしながらなのですが、どうにかこうにかオープンしました。今働き者のデロンギコーヒーメーカーさんをセット中。

落ち着け私たち。どうにかなる。そんな感じで楽しみながら皆さんをお待ちしています。

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