思い出

                        

Shoka:

私の一番好きなジュエリーは、キラキラと光を反射することはないけれど、見つめていると時間の感覚を忘れるような吸引力を秘めている。

それはこのジュエリーにあしらわれている石たちが原石のままだから。

一体どれだけの時を経て結晶化したのか?

私にはこの石たちがもともと珊瑚で、海が陸になり地層の下に埋もれていって、地球の重しで結晶化して行き、いつかまた水で洗われ流されて、摩擦を繰り返しこの形に収まったことを想う。

そして、またある日。

異国から訪れた旅人であった友人に拾われた時のことを思い浮かべる。

持ち帰った石たちをどのように組み合わせたらお互いを引き立てあえるのか、自然のままの美を損ねることなく美しく仕上げることができるのかと、友が素材を見つめた時間を想う。

ものにはそれ自体の記憶があり、その上にまた思い出の記憶が重なる。

その全部が、幸せにつながっていることを願う。

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