6月7日まで青山のスパイラルホールで開催されているミナ ペルホネンの20周年記念企画展、「ミナカケル」のレセプションに行ってきました。
皆川明さんの仕事を感じてみると、人一人の存在の計り知れなさを感じてしまいます。一体一人の人間の一生はどれだけの人やものや、自然から影響を受けるのか、影響を与えることができるのか?
私たち人間の存在してきた時間軸を思っただけでもめまいがしてきます。
その膨大な生命の営みの情報が、ミナカケルの展示を見ていると根底に流れているのを感じてしまうのです。
頬をなでた風が木の葉や水面を揺らすのを俯瞰したことのある人は知っている感覚なのかもしれません。何か大きなものの中の欠片の一つとして自分の存在を認識するようなあの感覚です。
自然の中で感じた畏怖や、心の躍動を「線」で捉えようと試みた人の断片をこの展示の中で感じていました。
誰かが自分の本質的な欲求に応える時、その行いは沢山のラブレターをこの世に送るのだと私は確信したのでした。