赤木さんのうつわには、ただ単に「温かみがある」という言葉では収まりきれない、人のような体温が感じられるというか、ある種艶かしさも感じる。
特にとろみのあるこの漆の仕上げが上品で妖艶な佇まいだ。
触れると、吸い寄せられるようなしっとりとした感触。木の器なのだから焼き締められていない陶器でもない。もちろん低反発まくらでもない。なぜかしっとり柔らかさが感じられるのだ。
食は自由だ。
この鉢に、夏の疲れが出てきたお父さんに鰻の蒲焼を。
大きく切った柿を子どもたちと一緒に。
友人を招いていくらののったちらし寿司…。テーブルの上がパッと華やぐことでしょう。
美味しそうな妄想が止まりません。
器に見合った料理を作らなきゃ…などと気負いせず、ソーミンチャプルーでもいいと思うのです。美しい器に受け止めて貰いましょう。
きっといつもより、麺は光り、にんじんは鮮やかに。食欲をそそるでしょう。
リズミカルな刳りのリズムに、とろみたっぷりの漆仕上げ。
木地師と塗師のどちらのバランスが崩れてもこの美しさは表現できません。
盆ですが、器として直接お料理を盛っても綺麗ですね。おうちでワンプレートランチ。
食べ過ぎに注意です。
きんじょうゆか
24日(日)までの開催ですので、ぜひお立ち寄りください。
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