記憶

                        

クロヌマタカトシ 羊 Shoka:

寝息が聴こえてくるような安心感。

私が寝ているわけではないのに、和む。

クロヌマさん曰く

「この羊たちにはモデルがいるのです。近所の牧場へ行って観察していると、だいたい彼らは寝ているか、草を食んでいるか。その二つしかないんですよ」

微笑みながら話してくれたそのことと、羊たちの持つ記憶をこの木彫作品から感じている。

人に守られ共に暮らし、柔らかい陽射しを受けながら草を食む。

あるときは曇り空の下、風に吹かれながら草を食む。

屋根の下で丸くなって眠る。

安息と、寛ぎを感じるのは彼らが守られているからなのだろう。

そのふんわりしたウールをおすそ分けしてもらって、冬の日に羊毛ニットに抱かれることと、この子を見ていることはなんだか似ている。

ふふふ

「眠る羊 ¥151,200」

陽の光に見守られて、いっぱいお食べ。

クロヌマタカトシ氏の羊の木彫作品からは、しあわせな記憶が流れてくる。

私にとってこの子たちは、まるで音楽のように暮らしの中に豊かさをもたらす存在なのです。

彼らの羊飼いになりませんか?

「草食む羊 ¥151,200」

田原あゆみ

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