おとしどころ

                        

mon Sakata Shoka:

mon Sakataの服は、息子さんに着せたいと思う服がなくて作り始めたのがきっかけで生まれたブランド。

今でもメンズを作っているし、ユニセックスのものも多い。

性別とは関係なく、その人にぴったりと似合うmon Sakataの服がコーディネートできたとき、いつも似たような感動が私の中に起こるのだ。

言葉にしづらい感覚なのだが、服にはどこにもピシッとしたラインがないのに、「決まる」。その人らしさ、輪郭が浮き出てくる、という感覚。

mon Sakata Shoka:

「Y君、建築家っていう感じ!ワオ!」

と、私。

彼はキャリアのある建築家で、当たり前と言えば当たり前なのだが、原木を掘って完成した彫刻のように、Y氏らしさが際立ったのを垣間見たような感動があった。

mon Sakata Shoka:

「ええ〜決まりすぎると恥ずかしいなあ」

と、Y氏。ほんのり顔を赤らめて。

けれど、mon Sakataのこの服にはピシッと芯が入っているわけでもなく、どちらかというと最初からくたくた感さえある。

「ほら、スーツという感じでもないし、着崩しやすい服だから白同士で合わせるときは、特別なときにして普段は別々に着たらいいと思うよ」

ふふふ

互いに、目を合わせて笑った。

ああ、似合う服を探し当てることも、着ることもなんて楽しいのだろう。

mon Sakata展は10月25日(日)までですよ。

 

カテゴリー: rugü essay, お知らせ, 日々 タグ: , パーマリンク

→ ブログの記事を一覧で見る