銅の美しい変化

                        

今回Shoka:に届いた小関さんの器たち。

たおやかな雰囲気のピンクと凛とした佇まいのグリーン、この2色のカラーがとても印象的です。

まとう空気が異なるふたつのカラーですが、どちらも同じ釉薬を使用しています。

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すくっと滑らかに立つピッチャー。

こちらは、窯のなかにたっぷり空気を入れて燃焼し酸化させることで、グリーン系の色味に発色します。

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じんわり滲み出る、エメラルドのような鮮やかなグリーンが美しいです。

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焼き方によって発色が変わることも、焼き物の魅力のひとつですね。

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こちらの味わい深いピンク色は、酸素のない状態で焼く還元という焼き方で出る色味だそう。

作品に強い還元がかかるほど、色味も濃く浮かび上がってきます。

きりっとした凛々しいかたちの中に、伸びやかな釉薬の色合いが溶け込んでいて、
この絶妙なバランスが美しいのです。

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半磁器のしっとりと滑らかな肌質が心地よく、思わず手に取りたくなります。

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台風の影響が長引いておりますが、小関康子さんの陶器展は8月8日(日)までやっています。

ぜひ、ゆっくりとご覧いただけましたら幸いです。

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