季節は春。沖縄ではそろそろ薄手の季節になる頃ですが、
CALICOから届いたウール素材の織物たちが、とても素敵なのでご紹介いたします。
手織りのフリンジショール。
カッチ地方で暮らすラバーリーの方々が飼っている羊の毛(原種のウール)を使っています。
私たちが市場でよく目にするウールと違い、その肌触りはやや硬めでごわごわしていて、どこか野性味を感じます。
身に纏うと、素材本来の力強さと布としての存在感に圧倒されます。
移牧を営む彼らにとって、羊は家族でもあり財産でもある大切な存在。
現在では温暖化による乾燥と都市化により、彼らの生活スタイルも変わりつつあるようです。
なかなか手に触れることのできない貴重な原種ウールの織物。
世界にはまだまだ知らない素材があり、その背景には代々受け継がれてきた人々の美しい営みと、それを途絶えさせないよう取り組みを続けている人々がいる。
そういうものには、人の心を動かす力があり、本当の豊かさを教えてくれます。
深い赤のシックな色合いは、ラックを用いた伝統的な染め色だそう。
インドの方たちはコート代わりにバサッと羽織で使っているようです。
車移動がメインの沖縄では、コート代わりにもぴったりですし、
ベットやソファーにかけてインテリアとしても楽しんでいただけます。
遠い異国の大地に吹く風を感じに、ぜひ比屋根の丘までお越しくださいませ。
「CALICO the ART of INDIAN VILLAGE FABRICS」@shoka:
会期:2022年3月5日(土)〜 20日(日)(会期中 火水定休日)
時間:12:00〜17:00