*Calend Okinawaに連載していた田原あゆみの「暮らしの中の旅日記」から転載している過去の記録たち
Shoka:の常設空間がオープンしました。
8月頭に始まった「赤木智子の生活道具店」の返品と後片付けを終わらせ た後、私たちはせっせとペンキ塗りに、漆喰塗り。
えっさほいさとよく働いたのです。
minä perhonenの黄色いドレスを着たステキな彼女は福岡から遊びに来てくれたのだそう。
きっとこのドレスのちょうちょと一緒に、ひらひらと、笑顔で福岡へ帰っていったのでしょう。
また会える日が楽しみです。
かわいい彼女の、その背景の壁の色。
これは琉球漆喰の塗りたての色、やさしい黄色です。
そこへ行き着く前の姿は、こちら。
私たちはこんな風にその壁を塗ったのです。
漆喰を塗る関根はまるで画家のようではないですか。
じっくりと、しっかりと真剣に、そしてとても丁寧に塗ってくれました。
琉球漆喰は塗りたては明るい黄色。
時間の経過とともに、少しずつ白くなっていくのが特徴です。
彫金師の喜舎場智子さんも手伝いに来てくれました。
絵になる姿。
漆喰があっちこっちに付いちゃった服も彼女が着ていると、何だか決まります。
もうすぐ彼女の制作したアクセサリーがShoka:へやって来るのがとても楽しみ。
今まで作りたかったものを形にしたい、シンプルなものを作ってみたいと、目を輝かせて語っていました。
早く触れてみたいものです。
夏休み明けの9月6日以降に、Shoka:にやって来る予定になっています。
楽しみですね。
さて、明後日はウークイ(旧盆の最終日でご先祖様をお送りする日)です。
ウークイの9月1日(土)から9月5日までShoka:は夏休みになっています。
なので、休み明けにみなさんがより、この界隈を楽しめるよう今日はShoka:周辺の楽しくステキなスポットをご紹介します。
330号線のライカム交差点から泡瀬方向へ入ると、道が新しくなっています。
最初の信号を左へ曲がると、以前からの道(あっという間に旧道になりました)に出れます。
その道沿いにある、心温まる本屋さん OMAR BOOKS は、あります。
店主の川端明美さんは、図書館の司書を7年間努めた後にこの書店を始めたのだそうです。
私は川端さんに会うと、なんだかほっとします。
自分の感覚に正直に、力まず向き合っているような空気を川端さんから感じるからです。
信頼出来る人だなと、自然と心がくつろぐのです。
店内には個性的な本や雑誌が、いいくらいのスペースを保って置かれています。
一つ一つにスポットが当たるくらいの感覚を開けて。
その一冊一冊の距離感の心地よさは、そのまま訪れた人と、川端さんとの距離。
その距離感は心地よく、私たち来訪者はゆっくりと、本から本へと渡り歩くことが出来るのです。
先日お勧めされた本が大当たりだったので、私は今日も川端さんへ「私に何かおすすめの本はありますか?」と聞いてみました。
「あゆみさん、今はどんな感じのものが読みたいですか?」と。
「う~ん。本の中に入り込んで、全然違うどこかへ旅に出ているような感覚になる本がいいな」
「じゃあ、これは?とてもいいですよ!」
パリにある実在の本屋さんのお話が書かれた本だそう。
様々なエピソードがちりばめられた、そんな本。
パリの街角の匂いや、空気感が漂ってきそうなそんな物語が詰まっていそうです。
本を選んでもらえるなんて、何だか嬉しくないですか?!
そんなステキな本屋さんが近所にあるなんて、なんてラッキーなことでしょう。
この辺に来る方は是非、立ち寄ってみてください。
OMAR BOOKSの後、泡瀬の方向へしばらくまっすぐ行って住宅街を小道に入ると、大城夫妻が楽しくもてなしてくれるセレクトショップ tenがあります。
恥ずかしがりやな二人を、台風の時に室内へ避難させたオリーブの木越しに。
この空間に来ると、光や緑がほんとにきれいに感じられる。
明るくて、やさしくて、そしてとても自然な空間。
「来てくれた人も、自分も楽しめる場がいい」と店主の大城功さんは語ります。
自然と顔がほころぶような、そんな空気に充ちている。
気張らなく使える、陶器やガラス、ナチュラルなニットや、楽しい服たちが並ぶ気持ちのいい店。
お茶目な二人が、お迎えしてくれるはず。
お盆休みは9月1日のみ。
普段は木金土日の営業です。
さて、そろそろ小腹が減りましたか?
今改装中でお休みのcafe Roguii 。
みんな何をしているのか見に行ってみました。
台風一過の久しぶりの晴天に、働き者のソーサーや布巾たちがきれいさっぱり洗ってもらっていい風に吹かれています。
中に入ると・・・
みんなで楽しくペンキ塗りをしているのでした。
はっちゃん(緑色タンクトップ)も、ごんちゃんも楽しそう!
見ている私も元気になってきます。
そしてなんてはつらつとしたな緑色なのでしょう!
見ているだけで、わくわくとして来ます。
Roguii の奥の部屋は小さな子供づれのおかあさんたちが、安心してくつろげるようにと座敷にするそうです。
店主の山城夫婦にも、今10ヶ月のかわいい赤ちゃんがいるので、小さな子供を連れてのお出かけが少しでも快適になるように応援したいという気持ちが、この改装のきっかけとなったそうです。
へんてこかわいいぬいぐるみがお迎えしてくれるこの奥の部屋が、お座敷になります。
木の床に置くクッションを、作っているというRoguiiのミカちゃんを訪問。
誰かがより楽しめるように、手を動かして、頭を使って工夫して。
どこかのお母さんや、あかちゃんがゆったりとRoguiiで過ごせますように、と。
タンタンタタンとミシンを踏む。
隣の部屋では、そのきっかけとなった小さな子がすやすやと寝ています。
すくすくと育っている最中です。
誰かがゆったりと座ったり、子どもがごろんと横になる姿が浮かんでくるクッション。
今日の夜もどんどん作っていました。
休み明けの9月5日から、座敷でご飯が食べられるそうです。
食事もヘルシーで美味しい Roguii にまたもう一つ楽しみが増えました。
そろそろ朝方と夕方の風が涼しくなってきました。
ゆっくりとお盆休みを過ごした後は、北中城と沖縄市の交わるところへ遊びに来てくださいね。
魅力的な人々が、ゆったりとした暮らしの中で営んでいる空間でリフレッシュ出来ることまちがい無しです。
Shoka:へ戻っての一枚。
黄色い漆喰が暖かくお迎えしてくれます。