*Calend Okinawaに連載していた田原あゆみの「暮らしの中の旅日記」から転載している過去の記録たち
明けましておめでとうございます。
沖縄は暖かいお正月。
けれど私が滞在中の台南は、夏のような暑さ。
走り回った2013年を後にして、2014年の2日目の朝初めての台南へや。
1月2日の初日は、頭の中や自分の感覚の軸が沖縄にあったせいか、夢見心地のまま台南の無秩序な街をふらふらしとさまよっていた。
滞在先を謝宅という台南のクラッシックなスタイルでまとめた民宿にしたせいか、今日からは地に足がついた感覚で街としっくり、色々なところを闊歩した。
歩いた歩いた、朝の8時から夜の8時まで。
私を朝から晩まで支えてくれたtrippenよ、ありがとう!
一番目の写真は安平の古い港町の老街と呼ばれる、昔ながらの建物を残したノスタルジックな裏道。
迷路のような街の中を歩き回っていると、古い時代のものと鉄筋コンクリートの無機質な建物が混在していて不思議な感覚になってくる。
古い建物はだいたい赤レンガと、石と、漆喰で出来ているのと、人の手で作ったせいか血の通った温もりが感じられる。けれど、その有機的な建物はどんどん少なくなっていってるのがアジアの現状。
どこにだってあるような景色が大量生産されて、こんなかわいらしい景色を飲み込んでいくのを目の当たりにするととてももったいないような気持ちがふつふつと湧いてくる。
ちょっと寂しいけれど、その現実も受け入れながら、タイムスリップしたようなこの老街を今日は楽しく味わおう、そう思い返してまた闊歩闊歩。
台湾を歩いていると、赤い色が多いような気がする。
きっと縁起の良い色なのだろう。
昔の台南の街に思いを馳せながら歩き回った後は、水辺でゆっくりと風にあたって一休み。
マングローブのトンネルの下を筏でゆっくりとくぐりながら、水鳥や小魚を眺めてリセット。
とにかく車とバイクの数が多いのが台湾。
どこを歩いていても、ひかれないように気が張るのです。
人より車が優先で、道を渡っていても誰も譲ってくれないし、それどころかひきそうになっても停まってくれません。
歩行者優先の国から来た私たちは、おっかなびっくり道を渡って毎瞬大冒険気分。
水辺の風に癒されて、今度はエネルギー補給。
台南といえば小吃!
市場や、屋台、小さな食堂、いろんなところで少しずつおいしい食事をたのしむ事が出来るのです。
かりかりに揚げた魚卵の唐揚げはさくさくプチプチ。
鰆のフライのはいった麵はほんのり甘めで優しい味わい。
その後は、甘いもの。
小豆・タロイモ・タピオカ・白インゲン・緑豆・蓮の実をお椀に入れてもらって、その上にかき氷を載せて頂くこの甘味がおいしい事といったら!
これでまた歩けます。
台南料理は全体的に少し甘身があるのが特徴のような気がします。
しかし・・・・台北もそうだったように台南も、どこを見回しても食べ物が溢れていて、活気に満ちています。
牡蠣の山が・・・・
ああ、振り向けばフルーツも。
もう言葉はいりませんね。
そこに食べ物があるしあわせ。
しあわせいっぱい胸いっぱい、腹一杯いただきました。
欲望に任せて生きる、そんな日がたまにあってもいいですね。
あるいてあるいて、疲れたら、cafeだってなかなかいいところがあるのです。
とあるcafeの店内にて。
これからどこへどうやって行くのかを、cafeでミーティングしたら、また歩いて歩いて。
疲れたら、木陰で休んで。
見上げると、
台湾リスが私を見下ろしていたのでした。
そんな本能に任せた旅の途中。
台南2日目からの旅便り。
頭はお休みにして、本能と欲望と希望に耳を澄まして冒険は続きます。
皆さんはどんな正月を過ごしていますか?
さあ、この続きはShoka:のブログにて、明日から台北へ移動してやっぱり郊外の老街やお茶の街を歩きます。
今年もたくさんの方と楽しい時間をShoka:でともに過ごす事が出来るのを心から願いつつ。
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
台南の謝宅の窓から。
お休みモードの田原より。
暮らしを楽しむものとこと
Shoka: