柔らかい輝き

赤木明登

輪島から届いた赤木明登さんの漆器たち。

2012年の3月にShoka:で初めての赤木さんの個展を開催した時の事を思い出しながら、ひとつひとつの器を見つめて、どの場所に置いたらしっくりと来るのか、感覚に耳をそばだてながら展示をしています。

それにしても漆器の輝きの深さよ。

真珠の光沢に似て、しっとりと柔らかく、光の粒のひとつひとつが七色に光ってそれが集まって白く輝いている。

なんて上品で、気高い光なのだろう。

赤木明登

桃の形をした鉢に、李朝の形を写した匙。

木地匙の名前は、豆掬。

赤い器はこの次に。

カテゴリー: rugü essay, 日々 タグ: パーマリンク

封印を解く

赤木明登

カレンド沖縄に久しぶりに記事を掲載しました。

赤木明登 漆展「封印を解く」

今回の器の写真を見た時に、「血潮」という言葉が浮かんできた。

生々しい生命力を感じたから。

漆に関わって四半世紀が経った今、赤木さんはある封印を解いた。

こんなに表現というのは変わるのか、と、つくづく人の面白さを感じる。

26日からの開催。

27日(土)にはお話会も開催します。

私も、今この時に起こっている変化に耳を澄ましています。

カテゴリー: rugü essay, 日々 タグ: パーマリンク

おいしい時間の反芻

Shoka:

思い出しています

おいしかった時間

写真を見ているだけで、口の中に泉が湧き出る

口に含んだときのさまざまな感触と一緒に思い出すのは

この空間を満たしていた囀りや、くるくるとまわる小さな楽しみのタツマキ達

IMG_4499

もう一度、「いただきます」といいたくて、

反芻しています

 

今日は久しぶりにShoka:へ。

みんなと会うのが楽しみです。

カテゴリー: rugü essay, 日々 タグ: パーマリンク

時間旅行

赤木明登

9月26日からShoka:で開催する「赤木明登 漆展」のための原稿を書こうと、去年の3月に輪島へ行った時の写真を見ています。

ピントは赤木さんの親指の根元に合っていて漆の匙はぼけてしまっているけれど、そのときの空気や、光はしっかりと写っているようです。

沖縄とは全く違う輪島の自然。人々のくらし。

思い出しながら、今年手に取る赤木さんの漆のうつわたちの事に思いを馳せています。

沖縄と輪島、今日とあの日を行ったり来たり。写真を見ながら時空を超えた旅を味わっています。

カテゴリー: rugü essay, 日々 タグ: パーマリンク

贈り物

DSC04550

29日の事。

7人グループでShoka:に来店された方々が、とてもにぎやかで楽しそうでいろいろお話をしていたら、皆さん和歌山県からいらしたのだそう。

和歌山というと、みかんと梅干しですね、と言ってみたら、作っているんですよ、と。

お塩と天日でちゃんと作られた梅干しをプレゼントされたのです。

なんてうつくしい梅干しさんたち。あまりにきれいなので、思わず一番好きな白磁のお皿に載せてみました。

そのグループの中には、みかんを育てている方もいらして、11月に収穫するみかんがとてもおいしいと聞きました。11月になったら早速注文したいと思っています。

カフェを経営されている方もいらして、皆さん世代も職業も様々。今日まで栄町の市場に出展されているのだそうです。

DSC04547

西日に輝くふくよかな梅干し。

ぐっとくる深いお味でした。

カテゴリー: rugü essay, 日々 タグ: パーマリンク