南フランスで見つけたアンティークのリネンのお洋服たち。70年くらい前に作られたこのリネンたちは糸がしっかりとしていて糸目がぎゅっと詰まっています。なのでとっても丈夫。
それにMagdaが直接ミツバチや昆虫の絵を描き入れています。古いものにちょっと手を加えることで、全く違う雰囲気をもたらしてくれる。一つ一つがオリジナルで、着ているとミツバチのブンブンと飛ぶ音がしてきそうで楽しくなってくる。
着ているみんなもおもわず笑顔に。可愛いじゃあありませんか！
花粉を身体中につけて花から花へ飛び交うミツバチたちは、いろんなところで実を結んでいるのに、きっとそんなことはお構いなしに、次から次へと花の香りに導かれて・・・
和井内京子さんと、Magdaのコラボレーションのこの服たち。花を咲かせて待っていますよ。ミツバチのように飛んで比屋根へgo!
まるで映画のようなある日の一日。
今回男性用のバッグもあるのです。
陶芸作家のマグダの旦那様のブライアンが京子さんのアトリエに遊びにきたので早速モデルになってもらったのです。
肩掛けのベルトの長さを彼のサイズに合わせて準備。
恥ずかしがるかと思いきや、前、横、後ろ姿と淡々とポーズを決めてこなして行く。シャイなイングリッシュジェントルマンは実はモデルの素質があったのだ。
カリグラファーを職業にしてきたブライアンには、知性と深みを感じる。そしてイギリス人特有のユーモアがとてもチャーミング。彼のそんな個性が後ろ姿に滲んでいませんか？
そんなブライアンの姿を眺めて女性陣は惚れ惚れ。
夕日を浴びて神々しくさえ見えるブライアン。生きてきた時間の流れがこの瞬間に宿っています。
そして、厚みのあるアンティークリネンのポストマンリュックが本当によく似合う・・・まるで体の一部のようではありませんか。
と、いうわけで。
いよいよ今日からスタート。
ロンドンから電車を乗り換えながら6時間余りかけてたどり着いたDevon。
待っていたのは笑顔がチャーミングなMagda。初対面で、しかも電車が遅れて夜中についた私をちゃんと駅まで迎えてくれた。
翌朝、温かいミルクティーと、彼女の旦那様が作ってくれたポーチドエッグをトーストの上にのせていただいた。皿が良かった。
Magdaは元イラストレーター。手を使って仕事をするのが好きだったので、パソコンを使う仕事が増えた時、違和感を感じて仕事をやめた。そしてたどり着いたのが陶芸の道。皿の上に大好きな昆虫の絵を一枚一枚大切に描く。
ヨーロッパでは昆虫はラッキーシンボルとして描かれたり、ジュエリーにもなったりする。私は子供の頃からの昆虫好き。その朝食の時のお皿がたまらなくて、今回の展示会が待ち遠しかった。
私も一枚好きな皿を選びたい。
いよいよ14日（金）から「LONDON便り 和井内京子のバッグと友人マグダの皿たちと」が始まります。
雨風に負けず比屋根にどうぞ。ロンドンが待っています。
京子さんのバッグに入っているのは、サンドイッチ、布切れ、小さなタオル、レモネード、くたびれた地図、友人へのお土産、ハッカ飴、スケッチ用の鉛筆とノート、メガネ、鍵、定期、お財布、リップクリームと目薬と。
一緒に旅をしていると、思いがけないものが飛び出してくるこの大きなリュックは京子さんのお気に入り。朝ごはんをうんと食べたのに、北行きの電車の中で「サンドイッチ食べない？」と、「ワイン飲む？」とボトルとグラスが出てきたり・・・・
南フランスの田舎のアンティークショップで見つけたジャガード織りが入った緑色の刺繍の生地がもう可愛い小さなリュックサックになっていた。
あの生地だ！私は嬉しくなって小躍り。今回の展示に間に合うように作って入れたのだそう。
愉しみ、楽しみ。
京子のバッグ展は14日（金）から始まります。
ロンドンに滞在した時に何度か工房をたずねた。
最初はサウスロンドンの線路脇の工房。今年の４月に訪れたのはロンドン芸術大学CAMWELL ART COLLEDGE の近くの古いレモネード工場の中。
両方の工房で初夏の展示のために作った楽しいバッグたちが初夏にいよいよやってきます。
本人も10日の夜に沖縄に到着。たくさんのバッグにぎゅうぎゅうにバッグを詰めて！
パワフルで楽しい人なので在廊中はぜひお話をしにきてくださいね。
明後日は会場設営のためお休みですが、Shoka:のみんなで魔法をかけてみなさんの目がハートになるような空間を作りますね。
私たちも楽しみです！
