カシミアここち

humoresque

今日の沖縄はとてもいいお天気で、日中の気温は24度。まるで初夏のような陽気。なので、春物や私たちの大好きなお洋服を着て、色々と撮影をしていました。

写真はユーモレスクのカシミアのニット。

淡い桜色の、柔らかくて軽い仕上がり。今期のユーモレスクのカシミアは、デザイナーの渡辺さんから聞いたところ、とても上質で番手の細い糸を使って仕上げたのだそうです。私も着ていますが、何しろ柔らかくて軽い。そしてほんわりと温かいのです。カシミアの糸の撚りを出来るだけかけずに仕上げていますので、摩擦すると毛玉はどうしても出来てしまいます。

毛玉は、T字カミソリを軽く当てて、そっと表面を滑らしてゆくときれいに取れます。ニットの工場の方に聞いてみたら、てでそっとむしり取るのが一番いいのだと教えてくれました。

毛玉のお手入れ 田原の場合

カシミアのニットを着ていらっしゃる方は、試してみて下さいね。

IMG_6484

胸元には喜舎場智子さんのピアスをブローチとしてつけています。細くて軽いので、ニットや、カットソーにもつけることが出来るのです。最近の私のお気に入り。

この1週間は暖かい日が続くという沖縄。明日の青空もとても楽しみです。

 

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trippen シューズ入荷予定

trippen

trippenの入荷予定が決まりましたのでお知らせいたします。

私の好きな形のtrippenの靴がShoka:へ入ってきます。

好きな色と形があったら、メールにてご予約をどうぞ。

全色前サイズを入荷する訳ではありませんので、ご了承下さいませ。ものによっては無いものもあるようです。

 

入荷予定の形は以下の通りです。

trippentrippen bom

trip pen  Bomb  チャコールグレー × オフホワイト

サイズ (35-22.5~23cm 36-23~23.5cm   37-23.5~24cm   38-24~24.5cm   3924.5~25cm)

柔らかい革で、経年変化でしなやかに、くしゅくしゅとしてくるのが魅力の一足。

脱ぎ履きしやすく、年中履ける魅力的な形です。ベルトは取り外すことが出来るタイプ。

trippen bomtrippen bomtrip pen  Bomb  ブラック×ブラック

サイズ (35-22.5~23cm 36-23~23.5cm   37-23.5~24cm   38-24~24.5cm   3924.5~25cm)

trippen Khutrippen Khu  プラチナ

サイズ (36-23~23.5cm   37-23.5~24cm   38-24~24.5cm )

この色の靴は意外と会わせやすいのです。経年変化の味わいも結構個人的に気に入っています。panのシリーズと同じような軽い靴です。

お問い合わせは、info@shoka-wind.com までどうぞ。

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カレンド沖縄 連載記事をアップしました

安藤雅信

「日常の美をのせる 安藤雅信のお茶の時間」

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ミナ ペルホネンの春物の入荷が始まりました

ミナ ペルホネン

春の訪れを感じている沖縄。

まだきっと寒い日は来ると思うけれど、春の色をみるのは心が躍ります。

always デニムたち

jelly 春の色のブロック柄、リネン素材のタンクトップブラウスと、ドレス、カットソーの半袖ブラウス

horizon  コットンドレス

choucho  レギンス

tambourine  リネンスプリングコート

 

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2014.01.25 日常の美をのせる 安藤雅信のお茶の時間

Shoka

 

縁というものはとても興味深い。

 

今から約10年ほど前のこと。
高知県のあるギャラリーで見た白いシンプルな陶器の皿。
丸い形の皿というのは、ごく標準的なものなのに、そこで目にしたものは初めて見るもののようにインパクトがあった。
この形になるために、いらないものが削ぎ落とされたような清々しさがあったのだ。

 

薄いけれど、印象は軽くはない。
それが陶作家安藤雅信さんの作品との出会いだった。

 

 

本人に出会ったのはそれからずいぶん経った後だったが、知人が重なっていたこともありとんとんと一緒に仕事をすることになったのは、今思い返しても不思議な縁を感じてしまう。
2010年の春に知り合って、翌年の2011年の4月にギャルリ百草の沖縄での初めての展示会を主催することになったのだ。
その時にはまさか自宅でギャラリーを開くことになるとは夢にも思っていなかった。

 

 

最初に仕事の約束をして、それからギャラリーの場所を探そうとのんきに構えていたことを思い出すと、今更ながら背筋が凍るようだ。

 

安藤さんとの出会いはShoka:を開くきっかけのひとつだ。

 

 

 

Shoka

 

岐阜県多治見にあるギャルリ百草。
写真は去年、2013年の10月に15周年を祝うために訪れた時に撮影したもので、三谷龍二さんの企画展が開催されていた。
築100年を超えた古民家を移築してつくられたギャラリー空間は、独特の静寂さに満ちていて、訪問する度にほれぼれとする。

 

何度訪れても、いい空間だ。

 

それにしても、この空間をプロデュースした安藤雅信さんと明子さん夫妻の目利き力には参ってしまう。
この古民家に出会い、新築するよりもコストがかかることの多い「移築」を決断して、ギャラリーを主催し、そして作家活動でもすばらしい活躍をされているのだから。

 

 

Shoka

 

 

この廊下の雰囲気や、それぞれの部屋にまで満ちている凛とした空気が好きだ。
背筋を伸ばして、姿勢を正し、物事に意識的になりそうだ。
沖縄の古民家の持つ、すぐに座敷で伸びをして、ごろんと寝転びたくなるような雰囲気とは全く違う。
その両方のよさを行き来できることは、しあわせだ。

 

 

 

Shoka
Shoka

 

 

展示されていた三谷さんの作品の一つ一つがほんのりと発光しているように見えた。
スポットで光を当てているのとは違う。

 

この空間に作品を並べると、その作品の存在そのもののいのちが浮かび上がってくるようだ。

 

真価が問われるようなこの空間での展示は、多くの作り手にとって誇らしくもあり、そして少し怖いことでもあるのかもしれない。

 

気取ると薄っぺらさが、やりすぎると野暮さが自ずと浮かび上がってしまうだろうから。

 

それを思うと、人の持つ創造力を刺激する、なんて素敵な存在意義のある空間なのだろうか。
もしかしたら、安藤夫妻が人の暮らしの道具の中にうつくしさを見いだしてきたのは、この空間との出会いが大きいのかもしれない。
自分の生んだ子が、親とは全く別個の人生を歩む人間であるように、ものは、作り手の意思を超えた定めを持っているのかもしれない。この家を設計した古の人と、それを発注した人、かつてそこで暮らした家族にとって現在のギャラリー空間としての展開は思ってもみなかったことだろう。

 

 

 

 

Shoka

 

今回の訪問で、百草の玄関先で私を迎えてくれたオブジェ。
この作品を見た時に「おお!やるな。この作品を作った人は一体誰なんだろう?」と、そのセンスの良さに感銘を受けた。
それで、安藤さんに「つくった人は誰なの?」と聴いてみたら、何と本人が作ったのだという。
現在は作陶家である安藤さんが、彫刻家を志していた若い頃に制作したという作品だったのだ。

 

安藤さんから、彫刻家では食べていけなかったから作陶家になったといういきさつを聞いたとき、何とも人間らしい話に私は笑ったものだ。が、安藤さんは彫刻家として才能が無かったから作陶家に転向したのでは決して無かったのだ。
彼の才能を見いだし活かすことの出来る成熟した土壌が当時の社会背景には無かったのだろう。

 

 

安藤さんが目利きなのも、このすばらしい古民家に出会ったのもやはり必然なのだと納得。
両者が同じ周波数を持ち、引き合ったからこそ、現在のギャルリ百草が存在し、そこで生まれる様々な交流が奇跡的な縁のバランスの中で営まれているのだ。

 

物語の登場人物は、そこで展示をすることになった作り手も、それを企画した人も、友人たちも、そしてそこを訪れるすべての人々だ。

 

 

Shoka

 

 

そういう観点から改めてみると、安藤夫妻が自分の才能をちゃんと受け止めて人生を歩くことで、場を得て芽吹き、開花した才能はかなり多いだろう。
「くらしを楽しもう」「日常こそ大切にしよう」そんな人々が増えているのも、ギャルリ百草が与えた影響は大きいに違いない。

 

そうやって考えると、すごい人だ!と、自分と線を引いてあがめたくなるのはまさしく一昔前の感覚だ。
くらしや日常に焦点を当てると、私たち現代人の「衣・食・住」にまつわることがそのベース。
どんな環境になろうと人々が生きるために連綿と繰り返されるだろう、飲む・食べる・着る・働く・休む、という行為。

 

そこに美を見出すのがその本領。
決して特別なものではなく、逆にそんな力みや、個性だなんだと張り切っていた我から解放されて、人生を楽しみましょうという人たちが、百草で開催される企画展の発信者たちなのだ。

 

多少は人間らしい演出や、夢やロマンや、算段で味は付けられているかもしれないけれど、それだっていたって日常的で、たくましく日常を生きていくための、欠いては魅力半減のスパイスだと私は思っている。

 

日常を楽しむために、生きる力は大切だ。
生きる力は、「感度」とか、「センス」と訳してもいいかもしれない。
何かにばかみたいに感動したり、恥ずかしくて消し去りたいような失敗に悶絶しながら、そんな自分を許したり、誰かのすばらしさに気づいて抱きしめたくなったり、思いやりに涙したり、羊羹やあんこに癒されたり、自分の毒に気づいて苦笑いした後に夕日をみて勇気をもらったり、そんなことに感覚がきちんと向いていて味わえることはかなりしあわせなことだ。

 

しあわせは感じるものだから「感度や」「センス」は上げておくのに越したことは無い。

 

そんなしあわせを日常的に噛み締めるチャンスに満ちているのが、「お茶の時間」なのだと私は勝手に断言する。

 

 

Shoka

 

 

「お茶の時間」それは、日常の雑務をこなし、湧き出る雑念から解放される時間。

 

Shoka:では、一日に最低一回はお茶の時間がやってくる。
かなりいそがしい時期に、この時間が欠乏してしまうことがあって、そんな時には空気がカサカサしてくるのを感じてしまうほど、この時間を私たちは愛している。

 

お茶の時間といってもそれは、お煎茶・台湾の高山茶・コーヒー・ハーブティー・etc。
様々な飲み物で、リセットをする時間のことだ。

 

 

英語で tea breakというのは、紅茶を飲んで仕事や今やっていることを中断すること。
コーヒーの場合は、コーヒーブレイクというのだそう。

 

私は、そのどちらも大好き。
その香りや味わい、その感覚に集中していると身体も心もふっとリラックスしてくる。
そして、ほんの10分でもお茶の時間をもうけると、思考が整理されてリフレッシュできるのだ。
頭の中の細胞一つ一つの中に酸素が行き渡るようなそんな効果がある。

 

日々の雑事や、あれこれとたまった仕事の情報が散乱した状態の思考が一度白紙をもうけることで、かなりすっきりと整頓されるのだ。お茶に流されて、いらないことが抜けて出てゆくようなそんな時間。

 

 

その大切にしているお茶の時間で、活躍しているのが安藤さんの銀彩や白い皿。

 

 

Shoka

 

安藤さんのうつわを使うとき、思わずはっと息を飲むことがある。
うつわに載せた素材のうつくしさ生き生きとが浮かび上がってくるのだ。

 

まるで、ギャルリ百草の空間と同じように。
ここでこうしてうんちくをたれて、自己満足している私自身も素材が浮かび上がった時に野暮ったくならないように、日々お茶の時間で、心のアクを洗い流してゆこうと思っています。

 

 

 

 

*Shoka:では2月7日(金)から、安藤雅信さんの作陶展「日々、好日を淹れる」というタイトルの企画展が始まります。
今年最初の企画展の内容は、お茶にまつわるうつわたち。今回私自身も、安藤さんのコーヒーカップや、日常使いの茶器が欲しくてたまらなかったので、企画した内容の企画展。正直、物欲の泡ぶくがが沸々と沸き立っています。
その葛藤もまた、生きる力の一部ということで企画展が始まる迄味わっていたいと思います。
会場で皆様とお会いするのを心から楽しみにしています。

 

尚、企画展初日に安藤さんのお話を聴く交流会の場を設けたいと思っています。詳細が決まりましたら Shoka: HP にて報告いたします*

 

 

 

 

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2014年の企画展スケジュール
http://shoka-wind.com/about/schedule/

 

 

Shoka
Shoka

 

安藤雅信 「お茶周りのうつわ展」

 

日常の中に空白をもたらすお茶の時間。抹茶・高山茶・お煎茶・ほうじ茶・ハーブティー。
香り高い珈琲も、それまた愉し。雑事の合間に時間を作り、お気に入りのうつわへ茶を注ぐ。
ほっ、と一息。
雑念雑事から解放されるそのひとときは、暮らしの中の憩いの時間。
コーヒーカップ・茶器・お茶菓子用のお皿にエトセトラ。
お茶の時間を大事にすれば、それすなわち日々好日也にけり。

 

期間:2014年 2月 7日(金)~ 16日(金)
7日(金)作家在廊
場所:Shoka:
住所:沖縄市比屋根6-13-6
電話:098-932-0791
問合せ:info@shoka-wind.com

 

 

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Shoka

 

クールに見える安藤さん。実は大の甘い物好き。
特にあんこ。
日本甘いものクラブのナンバー2。

 

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