暮らしの中の道具店 最終日 「使い勝手」

漆器は日常使いにむかないと思っている方も多いと思います。

木漆工とけしが作っているうつわたちは、日常使いのうつわたち。

このお料理は、私が工房へおジャマした時にうるしを塗っている方の愛ちゃんが、作ってくれたお昼ご飯。

(*木漆工とけしは、旦那様の弘幸さんが木地職人、奥さんの愛ちゃんがうるしを塗る塗師なのです。)

お魚のフライは揚げた後あら熱をちょこっと取ってから、ささっとうるしのうつわの上へ乗せていました。

「え、大丈夫なの?」さすがに私も心配になって聞いてみたところ、

「大丈夫ですよ。使い込んで馴染んでゆくと、うるしの高度が高まるので、高温のものを乗せても平気なんです」と。

こちらの燻し銀の漆器は、うるしの表面に錫の粉を蒔いたもの。

やさしく上品に魚のフライを受け止めてくれています。

お腹がすいてきました。

こちらは小関康子さんのお皿に、Shoka:の関根がうつくしい料理を盛りつけた写真。

黒地には赤やグリーンがとえも映えます。

木漆工とけしの漆器も、小関康子さんの陶器たちも、仕舞いこんで特別の日に使うというよりも、毎日の暮らしの中で使ってこそ深い表情が出ると、私は感じています。

実際漆器は、使い込んだものを展示していると、それを手に取って購入しようとする方が結構入りのです。

使い込むことで自然な艶が増していくのです。

暮らしの中の道具店 「手で見る 目で触る」

今日までの開催です。

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半磁器の魅力

小関康子さんの半磁器の肌のすばらしいこと。

陶器のような重さはなく、磁器よりも柔らかい感じがする。

水を弾いた肌に、水滴がころころと玉になって光っている。

光を柔らかく反射して、そっと手で触れたくなる。

26才で作陶家を目指すまで、彼女のお仕事は設計デザインだった。

そのせいか、作品のデザインがとてもいい。

また、見た目のうつくしさだけではなく、その機能性にも細やかな配慮が感じられる。

ポットの水切れの良さには驚くばかり。

茶こしの部分の仕事の丁寧さにただただ敬服。

重ねてもきれいなお皿のシリーズ。

模様の像嵌の線はフリーハンドの手描きで入れているそうだ。

釉薬のにじみがうつくしい。

使う時、一枚一枚広げた時にため息がでそうだ。

黒もまた渋くていい。

料理が映えそうな肌の色。

何を容れようかと、うきうきするようなかわいい形の片口。

ハッカ色のにじみがきれい。

出汁を容れてもいいし、お酒もいいかもしれない。

「手で見る 目で触る」は明日までの開催です。

是非週末にこの作り手さんたちの仕事に触れにいらしてください。

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暮らしの中の道具店「手で見る 目で触る」明日までの開催です

これは喜舎場智子さんの作品の、天秤のモビールに彼女がひとつひとつ手作りしたチェーンのブレスレットを乗せた写真です。

Shoka:のスタッフの金城が撮ったもの。

ゆらゆらと揺れる天秤の不思議な感じと、チェーンの表情がとてもいいバランスで、ずっと見つめたくなります。

喜舎場智子さんのこのチェーンブレスレットは、アンクレットにもなります。

他にも手作りチェーンで作られたピアスのチャームも。

フープのどの部分を専用のピアスに通しても、このように形を変えて楽しむことが出来ます。

形を変えて楽しめる。

その日の気分で身につけることができるって、とても嬉しいものです。

このチャームたちは、ピアスにもパーツとしてつけることが出来るし、ペンダントのチャームにもなるのです。

左右違う形で楽しむのもいいですね。

写真は金城の初デビューでした。

今日のカレンド沖縄で、彼女の初めての原稿が掲載されます。

よろしかったらそちらも読んでみてください。

CALEND-沖縄 Shoka:目次

http://calend-okinawa.com/interior/shoka

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小関康子の手で包むカップ

初めて見たときから、この色の感じと肌のうつくしさに一目惚れした私。

けれど何だか、形が不安定な感じがしたのです。ころっと転げそう。

「これちょっと不安定な感じがしますね」と、私は小関さんに言ってみました。

すると小関さんは、「そうですか?」と。

「これはこうやって、手で包み込んで飲めるようにしたんです。寒いときとかいいでしょう?」

この一言で、私の胸はわしづかみされて、いっそうこのカップが大好きになりました。

なんてほっとする形なのだろう。

使う人の手に納まって完成する形。

こんなカップに出会えてしあわせです。

小関康子さんの、ほっと幸せを感じるカップ。

小関さんのその他の作品はこちらからどうぞ。

http://goo.gl/9yMwC

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喜舎場智子のモビール

空中に吊るすと、ゆらゆらと動いたり、静止したり。

空間のポイントになるモビール。

このモビールは、ネムノキの葉っぱをイメージして作られたもの。

双葉のような葉が開いたり閉じたり。

モビールは見るたびに違う姿に見えるから不思議だ。

空間が違って見える。

銅を鉄媒染で黒くコーティングしたモビール。

68000円

真鍮で出来た飛行機も浮かんでいます。

真鍮のモビール

33600円

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暮らしの道具展 「手で見る 目で触る」始まりました

 

喜舎場智子さんの仕事についての記事はこちら

「手で見る  目で触る」喜舎場智子の素材と形

暮らしの中の道具店 「手で見る 目で触る」は、21日(日)まで。

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