2013.03.08 暮らしの中の旅日記「人を巡る旅 ー 記憶のモンプチ編」

*Calend Okinawaに連載していた田原あゆみの「暮らしの中の旅日記」から転載している過去の記録たち

トラネコボンボン

誰かに会う為の旅。

子どもの頃、大好きな友達と一緒に遊ぼうと、迎えにいくときのわくわくした感覚。
あの感覚のことを幸せというのではないか。

最近当時の感覚をよく思い出す。

私はほんの数年前まで、大自然の中で出会う夕日や朝日、変わりゆく光の色や動物たちとの出会い、そんな景色の中に身を置くことが旅の醍醐味だと思っていた。

知らない町や、初めて身を置く自然の中を彷徨うような旅を何度も繰り返していた。
そんな旅はどこか自分探しのように心もとなかった。

ある時を境にそんな旅が物足りなくなってしまった。
魅力的で、どこか懐かしいような人々との出会いのせいなのだろう。
もしかしたら私が変化して、人に心を広げられるようになったからかもしれない。

今は、誰かに会いにいくための旅、それが一番楽しい。
たとえそれが仕事であろうと、あの人に会える、そう思うと行きなれた街も色が増す。

今月の頭、漆作家の赤木明登さんの工房に勤めるお弟子さんの一人の、年季明け式に参加するため輪島へ。
そのあとは、丁度岐阜県の多治見にあるギャルリ百草で開催されている友人の「記憶のモンプチ」という企画展へ行こうと決めた。

沖縄を出た日の気温は25℃。
鈍色の波が砕け散る日本海を抜けて輪島に着いたら、そこは0℃。

トラネコボンボン

その日も風は強かった。
日本海から吹く風は凄まじく、恐いもの見たさで行ってみた漁港では体中を風にぶたれているように感じた。
髪の分け目にまで氷の針が突き刺さるような寒さだ。

トラネコボンボン

赤木家の暖炉の側、冬になると次々と咲くというハイビスカス

赤木家は暖かかった。
住宅と工房が一つになったその場所では、生活も、仕事も、共に呼吸していた。
暖かく燃える火を中心に、ものも人も、そこで行われるすべての営みが一つの世界で調和しているように感じられたのだ。

有形無形の美しさの種が、自然に発芽する。
そんな空間がそこにはあった。

けれどこのお話は、また今度。
じっくりと発酵を待ってみなさまにご報告いたします。

ここでは、輪島から車を走らせること4時間半。
雪の日本アルプスを越えて、赤木夫妻と友人達との楽しい夜更かしから来る睡魔と戦いながら向かった、
岐阜県多治見にある、ギャルリ百草で行われている、中西直子(なちお)の「記憶のモンプチ」のことを紹介いたしましょう。

トラネコボンボン

私はこの人に久しぶりに会うのが楽しみだった。
この人の作る料理と、その人が作るもので満たされるその空間を愛しているのだ。

トラネコボンボン

トラネコボンボンを主催するなちおのご飯。
植物を愛する彼女の料理は、素材が生き生きとしていて、いい具合に刺激がある。

料理もまた、ものと同じように作り手に似る。

その日の
「トラネコランチ」

サラダ カシューナッツソース
南京・人参・カリフラワーのスープ
玄米
葱フライ
牛蒡の唐揚げ
蓮根揚げ炊き
ブロッコリーのナムル
白菜甘酢
大根の韓国味噌

おいしかった。
その日の彼女と対面するような味わい。

トラネコボンボン

「記憶のモンプチ」は3.11の2週間後から、なちおが毎日発信し続けているイラストの原画展。

あの日を境に生活が変化した人はとても多いと思う。
自分自身と、大切な友人達に起こったこと、様々な出来事に衝撃を受けて2週間は何もできなかったという彼女。

ある、大切な友人に「何か出来ることない?何が必要?」と聞いた時に、
「毎日動物の絵を描いて送って」と、言われたことがきっかけになって彼女のブログは始まったという。

『記憶のモンプチ』 http://bon.toranekobonbon.com/

それから毎日描き続けている原画が、3月17日までギャルリ百草に並んでいる。

トラネコボンボン

彼女と知り合って15年。

植物を愛し、感動的な庭を造る人
うまいよ~~~~、と、涙が頬をぬらすような料理を作る人
絵本の中のある1ページをかいま見ているような、不思議楽しい動物の世界のイラストを描く人
イラストと同じく、空間までも物語のワンシーンのような心躍るものに変容させる人
一生懸命で、ちょこまかとよく動く人
感情が波打つように変化する人

彼女は私にとって、とても印象深い人の一人だ。
それぞれの人の中に自分自身のリズムを刻むメトロノームがあるならば、彼女と私のメトロノームのリズムは全く違う。
だからとても興味津々、彼女と向き合うのだが、毎回どぎまぎしてしまう。

今回も、一生懸命作品の背景を語ってくれたなちお。
笑ったり泣いたり、思いを込めて話してくれた。

話しを聴いていて、その情報の大きさと早さに圧倒される私。
聞いているとその世界に引き込まれて、そして何かが痺れてしまう。

気の利いたことを言いたくて、外してしまう。
痺れたまま、消化出来ないまま彼女のリズムについていきたくて。

大体外れてしまうので、きっとなちおは気持ちを汲み取ってもらえていないような気持ちになるんだろうな。

そんなことを今更考えている私は、きっと彼女とは違う種類の動物なのだ。
トラネコボンボン

トラネコボンボン

3.11あの日から約2年。
毎日描いたという様々な動物のイラストたちが、その世界のストーリーの一部と一緒に百草に集う。

約700点近くのイラストが展示されている。
ブログを覗いたことのある人は、きっとそのセンスの良さを知っているだろう。
一枚一枚色もデザインも楽しくて、尾を引いてしまうようなストーリーが広がっている。

彼女のイラストを通して、私自身の2年という時間が記憶とともに湧き上がってくる。

胸が一杯になり、言葉にならない感覚が身体中に染みてゆく。
それとは反対に、物質的な私はぱたぱたと用事を片付けていた。
妹たちから頼まれていた食器を選んだり、安藤明子さんと打ち合わせをしたり、安藤雅信さんと久しぶりの再会に軽口を叩き合ったり。

なちおの話しを聴いて、是非原画も持って帰りたいと思っていた。
それもじっくりと選びたい。

心の一部はじ~んと痺れたまま。
友人のために、まだ見ぬ仲間に向けて発信された数々のこと。

時間をかけて、空を飛んだり車を走らせてでも、会いたい友人がいる嬉しさ。
様々な形の出会いと分かれ、誰かの心細さや、誰かの優しさ、小さな感情の欠片がちりばめられた一つの世界。

こんな友人達が一緒の時代を生きている。
そのことにも痺れていた。

トラネコボンボン

なちおがトラネコなら、私はどうもアザラシらしい。
不服だが、みんなが口を揃えてアザラシのイラストにそっくりだと・・・

そうか、分かった。

わたし、海から来たアザラシ。
イカしたトラネコに興味津々。
けれど、動きが速くてついていけない。
いつも目で追っている。

たまにネコ同士の挨拶をまねてみるのだけれど、何だかきまらない。
話をしても展開が早くて、生煮えのまま。

ワタシ皮の分厚いアザラシ。

あなたしなやかで、動きの速いネコ。
言葉もちょっと通じていない。

分かっていないニヤー、と、爪を立てられても
皮が分厚くて神経まで届きません。

けれど、気になってたまに会いたくなる。

今回も慣れない陸を、ドキドキしながら旅してきたよ。

今アザラシは沖縄へ帰ってきたよ。
海を見ながら、思い出しているよトラネコのこと。
会いにいってよかったな、って。

またいつか泳いで、会いにいくよ。
トラネコのことも料理も、アザラシは好きだから。

いつかのトラネコ

トラネコボンボン

トラネコの家で食べたね
食べてばかりでごめんなさい
アザラシは反省しています

トラネコボンボン

大好きだったトラネコの庭
小さい庭なのに ひろかった

トラネコボンボン

トラネコ夫婦
アザラシは2人でいるトラネコ夫婦を見ていると
うれしくなるよ
トラネコボンボン

日々は少しずつ変化しながら積み重なってゆく。
下の方はもうどんなことがあったのか思い出せないでいるけれど、今の土台になっている。

トラネコは、夫の中西義明(ヨッシーさん)ときっとこれからも、いろんな人と出会って、たくさんの人に喜ばれて、変化のさざ波を世の中に送り続けてゆくんだろうな。

この記事を読んだ方、是非百草へ。
行けない方は、なちおのブログをどうぞ。

『記憶のモンプチ』 http://bon.toranekobonbon.com/

トラネコボンボン

なちおと出会った頃2才だったたおは16歳になった。

この春、家を出て埼玉の学校へ通う彼女になちおは言った。

「たお、あの学校に行ったらいっぱい友達を作るといいよ。
友達って良いよ、私は今友達のお陰で生きているんだよ」

楽しみだね、たお。

今回の旅は人の繋がりを強く感じた旅でした。
誰かが誰かに影響を与え合って、それが様々な変化を起こしている。

赤木夫妻の住む輪島から、なちおと旦那様の中西さんがいる多治見の百草へ。
百草は安藤雅信さんと明子さんという友人がいる。
その人達に会いに行く旅。

そしてみんなそれぞれが、時間や距離を超えて繋がっている不思議。
これを読んでいるみんなも、読んでいない人も、結局みんな繋がっている不思議。

人は、人と人の間に入って人間になっていくのだという。
今も、私が感じている未来は暖かい。

「記憶のモンプチ」

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2013.03.01 暮らしの中の旅日記 「いいお天気ですね お靴のお手入れいたしましょう」

*Calend Okinawaに連載していた田原あゆみの「暮らしの中の旅日記」から転載している過去の記録たち

Shoka
Shoka

2月最後の日。
今日はとてもいいお天気でした。

靴のお手入れがしたいと思っていたので、朝早起きをしていざ。

窓を開け放して、道具を並べていたらボール好きのぽぽさんがスタンバイ。

・・・・
そんな目で誘わないでね。
何だか切ないわ。

さて。

3月1日から雪の積もっているという、厳寒の輪島へ行くことになっています。
雪の中を歩けるように、trippenのヌバックのブーツに防水を施したいと思っていたのです。

Shoka

こちらがお気に入りのブーツ。
牛皮の表革を起毛させたヌバック仕上げになっています。
バックスキンよりも短毛で、シルキーな感じになるのがヌバックの特徴です。

去年からかなり頻繁に履き、5日間の台北旅行でも毎日履いて朝から晩まで歩き通し。
今まで履いたどの靴よりも履きやすくて、疲れない、歩く旅行にもってこいの素敵な靴。

もう手放せません。

防水加工を施す前に、まずは今までの汚れを落とします。

Shoka

雨染みや、食品関係の汚れ、摩擦で毛並みが潰れてしまったカ所を発見。
まずは全体を、豚の毛や馬野家で作られたブラシで、優しくブラッシング。
埃や、小さなゴミを取り除きます。

そのあとに、右上の柔らかめのヌバック用のゴムスポンジで、全体を優しく擦って汚れを落とします。
このゴムブラシはかなりおすすめ。
毎回脱ぐ時に、このお手入れが出来たら、きっとかなりきれいな状態が維持出来ることでしょう。

このゴムで7割近くの汚れは取れそう。

摩擦で毛の潰れたところは、左下の天然ゴムブラシとセットになっている、スチールブラシでブラッシング。
これも状態をみながら力加減を調整しつつ、潰れた毛を起こすようにブラッシング。

完全には元に戻せませんが、柔らかなゴムスポンジとこのスチールブラシでケアすると結構目立たなくなってきます。

道具は大手の靴やさんや、東急ハンズその他、DIYショップにある靴のケアーコーナへいけば売っています。

Shoka

摩擦で出来た傷、大分目立たなくなっています。

Shoka

こちらは全体のブラッシングが終わった状態。
ずいぶんきれいになりました。

それでも少し、雨染みや、取れなかった汚れがあったので防水スプレーをかける前に、以前から試してみたかったヌバック用のクリーナで洗ってみることにしました。
ほとんどの防水スプレーは、シリコンなどを吹き付けることで革にコーティングするタイプのもの。
汚れた上からだと、汚れも一緒に封じ込めてしまいます。

革を洗うなんてちょっと勇気がいりますが、天然素材のものが見当たらず迷ったあげくに買ったこちらのクリーナーをトライ。

クリーナーが肌につかないように、ゴム手袋でいざ

Shoka

古布に泡を乗せて、ブーツ全体に広げていきます。
革にどんどん吸収されてゆくので、ムラにならないように全体に、手早く。

Shoka

汚れがあったところはブラシでちょこっと擦ったりしながら。
全体をクリーニング。

ぽぽさんがボールで遊んで欲しそう。
ホイ!
Shoka

Shoka

作業をみているのではありません。
じっと、ボールを見つめているのです。
執念の犬、ぽぽ。

Shoka

一通りクリーニングし終わったら、乾いた布で余分な液体を拭き取っていきます。

Shoka

ここまでで使った道具たち。
ブーツと一緒に乾くのを待ちます。

さてさてお茶を戴いて一休み。

Shoka

台湾で買ってきた中国茶用の小さなポット。
こちらは、陳正川氏という陶芸家の作品。
かなり気に入って、思い切って購入したものです。
このポットで淹れる初お茶。

Shoka

中国茶も日本のお煎茶と同じように、お茶は全部出し切るのがコツ。
そうすることで、二煎目三煎目とおいしく味と香りの変化を楽しめるのです。

Shoka

茶葉が開いて、蜂蜜のような香ばしい香りが漂う台湾の高山茶。
かなり心奪われてしまいました。

文化は茶とともに。
うんうん、そうだそうだ、
なんて思いながら、ほっと一息二息。

休憩しながら、靴の一連のお手入れの行程のことを思い出してみる。
そこで私が感じたこと。

うちは食器を洗う洗剤や、ケア商品も殆どが天然のもの。
なので、クリーナーの匂いや使い心地が今ひとつ辛い・・・。
ということ。

実は革製品を今までにも洗ったことがある私。
自分の使っているシャンプーとリンスで、かなりいい感じに仕上げたことがあるのです。
が、しかしヌバックは初めてということで、市販のクリーナーを恐る恐る使ってみたのでした。

何だか納得いかない感が募ります。
手袋しなくても使えるものがいいのではないか??
私にも地球にも優しいケア商品がないのか??

ネットで色々調べてみました。
どうやら、下の写真の TAPIR – タピールというブランドのシューケア商品が天然素材で作られているようです。
じっと見ていると・・・・わたしこれ知っているわ!うちにある!と、
以前探しまわって、東京の路面店で天然素材のヌバック用防水スプレーを買ったことを思い出したのです。

Shoka

天然素材で出来たものは、やっぱり見た目も気持ちがいい。
お花の横に置いても違和感がありません。

成分は蜜蝋や、天然オイル、アンモニア等。

タピールの創業者は、靴のケア商品に天然素材のものがないことに気づいて、昔の革のケアについていろいろと調べ手、ついにある文献からヒントを得て、このシリーズを作ったの出そう。

ヌバック用の良さそうなクリーナーはまだ見つけることが出来ずにいますが、この防水スプレーをまずは使ってみたいと思ったのです。

蜜蝋や、オイルはもしかしたらヌバックの起毛を潰してしまうかもしれない・・・けれど、これを使ってみたい。
考えてみたら、昔は石油系のものはなかったはず。
防水をしようと思ったら、オイルで水を弾くか、蜜蝋で塞ぐかだろう、とやはり思うのです。

Shoka

・・・・・庭ではぽぽがお待ちかね。

Shoka

私のブーツもすっかり乾いています。

何だか最初よりも、艶が無くなって白っぽい感じになってしまったのは、クリーナーで油分が抜けてしまったからでしょうか。
ぱさぱさな感じにちょっとしょんぼり。

が、めげて入られません。
決心して乗った船です、港につかねば。

TAPIRの防水スプレーに入っているオイルが、ブーツの艶と色の深みを呼び戻してくれるかもしれません。

ということで、もしかしたら毛が潰れてしまうかもしれないけれど、天然の防水がどのような感じに仕上るのかをみたくて、どんどん船を漕いでみたのでした。

TAPIRの防水スプレーは、ガス充填式ではないので、よく降った後ポンプ式の霧吹きのような感じでの吹き付けになります。
すると、どうしても霧の粒がまちまちの大きさになり思うように均一にスプレーをすることが出来ませんでした。

Shoka

こんな感じです。

それで、豚毛のブラシに吹き付けて、ひたすらひたすらブーツの革をブラッシング。

Shoka

スプレーしたり、豚毛で撫で付けたりと、かなりせっせとブラッシング。
いいのか?
自問自答しながら。

このスプレーは天然成分なので、香りもいいし、手についても全く気になりません。
けれど、最初に懸念していたように蜜蝋成分が、撫でた端からヌバックの毛を潰していく感覚がありました。

何だか革の表面が表側のような艶を帯びてきたのでした。

trippenの違うシューズの革に似てきたのです。
それはヌバックをオイルで仕上げた風合い。
まさしく、今私はヌバックを蜜蝋とオイルで磨いているのだな。
という感じです。

仕上がりは以下の写真。

Shoka

色の深みは戻りました。
しかし・・・・これは、何だか別のブーツでは?というくらいに雰囲気が変わってしまいました。

かっこいいような気もしますが、ヌバックのシルキーな感じが好きだった私の心は、ちょっとブレイク。
水には強くなったように見えます。

実際、ヌバックに防水加工をすると表革よりも水を弾くいいます。
それは、輪島に行った時に試してみましょう。

ではと、違うヌバックのブーツをブラッシングして違う防水スプレーで仕上げてみました。
みなさんの参考になりますように。

Shoka

同じ手順で汚れを落として。

丁寧にブラッシングと汚れ落とし。
起毛させて、毛並みを整えます。

そして

Shoka

30cmくらい離したところから、防水スプレーを全体に均一に吹き付けていきます。
LPガスを使用しているので、必ず野外で。
製品にもちゃんと「吸い込むと有害・必ず野外で使用」と書いてあります。

Shoka

そして仕上がりはこちら。
ヌバックの毛は潰れていません。
ムラがあるのは、15年くらい履いているうちについてしまった雨染みや色々。

ふむふむ。

シルキーな風合いを残すのなら、クリーナで洗わずにブラッシングした後に防水スプレーというのが良さそうです。

みなさんがヌバックの革靴に防水スプレーをする時には、
ブーツを買ってすぐに、軽くブラッシングをした後に防水スプレーを上記のように野外で30cmのところからむらなくかける。
というのがおすすめです。

私のように天然素材が好きな方、一緒に情報交換しながらいいケアを探しましょうね。
私もめげずに色々試してみます。

TAPIRのスプレーは、表革に試してみたらとてもいい感じでした。

Shoka

吹き付けてよく馴染ませます。
こちらは香りも良くて、オイルが革を生き生きと蘇らせてくれます。

Shoka

革に張りが出て、艶もナチュラルでいい感じです。
少し位雨に降られても、心強い気がします。

今回色々試してみて思ったこと。

ヌバック
◯普段からのブラッシングが大切。
◯クリーナーは艶を奪ってしまうので、表示をみてリンス効果も兼ね備えているものを選ぶべし。
◯クリーナーは最後の手段。あくまでもブラッシングと、天然ゴムでのケアが大事。
◯天然素材を選んだ場合、風合いが変わることがあることを認識すること。
◯どちらを選ぶかは自己責任で判断。

今度クリーニングする時に試してみたいことがあります。
それは、天然成分の洗剤でクリーニングをしたらどうなるかということ。
いつか、「松の力」で試してみようと思います。

ネットやyoutube等で検索してみると、革製品のクリーニングが出てきます。
じゃぶじゃぶ洗って、リンスをしたり、ワックスをかけたり。

現代はほんと便利、色んなことを調べてトライすることが出来る。

私の失敗もいつかの成功につながるし、誰かの約に立つかもしれないと思ってシェアしました。
今回お手入れしたtrippenのブーツを履いて、明日から輪島へ行ってきます。

毛並みは変わってしまったけれど、ますます愛着の湧いたこのブーツ大切に履きますよ!

そうつぶやいた横で、ぽぽは

Shoka

楽しそうだね、良かったね、

で、そろそろ遊ぶ?

と。

いい陽気の一日でした。

最後に

Shoka

明日からの3日間、私はShoka:にいませんが、関根が楽しくお店番。
みなさまゆっくり遊びにいってくださいね。

Shoka

暮らしを楽しむものとこと
Shoka:

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2013.02.15 暮らしの中の旅日記  「你好台湾 新年快楽!」

*Calend Okinawaに連載していた田原あゆみの「暮らしの中の旅日記」から転載している過去の記録たち

taiwan_shoka

2月10日から15日の5日間台湾に旅行に来ています。

今日は、台北からバスで70分。
九份という町を散策。
写真は有名な茶房にて。

台湾はウーロン茶の

有名な産地の一つ。

どの町にもお茶屋さんがいくつもあって、高山で採れるお茶を中心に大陸のウーロン茶や様々な種類の中国茶が並んでいます。

中でもひときわ目を引くのが、茶葉を発酵させて作る普洱茶の種類の多さ!

taiwan_shoka

今回の旅では、中国茶に触れたいと思っていました。

茶葉を扱うお茶屋さんはどこの町にも数件あって、大体テイスティングが出来るようになっています。
お得意さんが集まっていたり、中国語でやり取りしているのを外から眺めては溜め息。

中国語がわからない私。
入る勇気やきっかけを探しながら2日が過ぎ、とうとう昨日訪れた鶯歌にて中国茶とのご縁が結ばれたのでした。

感じの良さそうな店主が、台湾のマダムに試飲を勧めている列にそっと入り込んで私もとうとうお茶屋さんの世界に一歩。

小さなお茶碗で戴いた琥珀色のお茶は、今まで飲んだことのない味。
すっきりとしているのに、後味は深く余韻を残します。
さわやかさの向こうにほんのりと優しい甘みが舌を優しく包みます。

そして最初に感じた発酵したような黴のような香りが、試飲後には花のような香りに変化したのです。

あまりの美味しさに目を丸くしながら、マダムと店主のやり取りをじっと観察。
マダムはお茶のお値段を聞いた後、溜め息をついて出て行ってしまいました。

片言の英語と漢字での筆談で分かったことは、

私が飲んだお茶は、中国の雲南州のかなり熟成させた普洱茶だということ。

普洱茶は、樹齢・発酵の具合・熟成年数・産地の高度などで味や香が違うそうで、大変好まれているお茶なのだそう。
私が戴いたのは、樹齢200~220年の木から採れた茶葉で作られたもの。

taiwan_shoka

なるほど、改めて店内を見回してみると、たくさんの普洱茶が並んでいます。
どれもこれもパッケージングがかわいらしくて、美しくって、集めたくなるような表情をしています。

taiwan_shoka

私が戴いたのはこちらの仲間。
もう少し高級感があります。
興奮して写真を撮るのを忘れてしまったのです。

お餅のように平たい円に固められた普洱茶は、ほぐしながら使うの出そう。
竹の皮で包まれた一包みの中に、手前の白い包みが七つ入って5000台湾ドル。
約15,000円也。

日本でも中国でも、お茶の世界は奥深く、人を虜にする何かがあるようです。

taiwan_shoka

そのあとに戴いた、台湾のお茶の色々。
高山茶は時に蜂蜜のような香りで時を洗い、花のような後味で場を満たします。

taiwan_shoka

数年前、台湾旅行から帰ってきた母と妹が口を揃えて言ったこと。

「旧正月の台湾には行くもんじゃない。お店は新年でどこも閉まっているし、街中は人で溢れて押し合いへし合い。人口密度世界一のパワーに圧倒されに行ったようなもの。泳いででも帰りたかった」
と。

あれだけ言われていたのに、今回の私の旅は2月10日~15日と、しっかり旧正月にはまっていたのでした。

・・・・・街や観光地は驚くほどの人人人。
こんな体験は沖縄での私の生活ではもうなかなか体験出来ないかもしれません。
みなさんエネルギッシュで、とにかく元気!
電車の中でもおしゃべりは当たり前、携帯の通話もオッケー。
九份からの帰りのバスの運転手さんは、大きな声で独り言・・・と思ったら、運転しながら携帯電話で長々とおしゃべり。
常識の壁が崩れ去る快感を体験。
また一つ自由になった気分です。

人の波に飲まれて、吐き出された時にそこにあったお茶屋さんでの一杯のお茶。
自分がまとっていた慌ただしい世界が洗い流されて、リセットされたような体験でした。

taiwan_shoka

さて、締め切りの時間は過ぎ、私の旅の時間も残りわずか。
写真に多くを語ってもらうことにいたしましょう。

台湾では今でも旧正月がメイン。
銀行や大手の企業も6~9連休を取るほど徹底した祝いぶり。
台北の中心地や近郊の観光地は、どこもかしこも人の波。

taiwan_shoka

閉まっているお店も、開いているお店も、お店の中の人も、お休みで外に出ている人も、
みんなが旧正月を祝っている台湾。

新年快楽! (シンネン クアイラー!)

私が初めて覚えた一小節の中国語。

年末年始のお休みで行きたかったお店が閉まっていたことも何度かあったけれど、閉まっている扉も新たな年を祝っているようなたたずまい。

taiwan_shoka

静寂も、喧噪も隣り合わせ。

人も動物も、みんながたくましく暮らす台湾。

taiwan_shoka

楽しい旅でした。
明日沖縄へ帰ります。

今回の旅を消化して栄養が染みた頃、Shoka:で出会う方達とこの豊かな時間を分かち合えたらと思っています。

Shoka:にて一緒に中国茶を戴きましょう。

台湾の旅は明日出終わりますが、日常の旅は続きます。

みなさまにも  新年快楽!

taiwan_shoka

暮らしを楽しむものとこと
Shoka:

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2013.01.17 暮らしの中の旅日記 「布使っていますか?」

*Calend Okinawaに連載していた田原あゆみの「暮らしの中の旅日記」から転載している過去の記録たち

Shoka

私たち人間は、火を使うことで他の動物達とは一線を画しているらしい。
「火」を使いこなすという行為は文明の萌芽だったのかもしれない。

ある意味「火」を操る術とともに文明は発達してきたといえるだろう。
文明が生産性や仕組みなど人の外部活動の産物だとしたら、文化は内面的な活動による産物であると定義づけられている。
「美しさ」を見据えて、より洗練された行動をとることを目指した人の社会的活動全般が「文化」とされているようだ。

今から20年くらい前、ある人々が織った布に出会った時に、布こそが文化の発端であり私たちを人たらしめているのだと勝手に納得したことがある。
そう感じさせるほどその布たちは生命力に溢れていた。

Shoka

私たち人の身体は鳥のような羽でおおわれている訳でもなく、他のほ乳類のようなふかふかの毛が生えている訳でもない。
象のような分厚い表皮におおわれている訳でもなく、個人差はあるものの人の肌は比較的薄くて繊細だ。

その私たちの肌や身体を、外部からの摩擦や気温の変化、陽射しから守るという基本的機能を持つ衣服。
そして衣服の原型は一枚の布を身につけるところから始まった。
布の持つ基本的機能の他に、色や質感、形で美しくみせるということを始めた時に、私たちは「美」を意識し、自分と美を結びつけようと手を伸ばし始めたのではないだろうか。

何だか難しそうに書いているのだけれど、要するに人は布が好きなのだと思う。
特に女性で布に魅了される人は多い。

そこに布があると巻きたくなる。
きっと様々な布が飾られている部屋に一人っきりでいたなら、殆どの人が鏡の前に立って自分をより美しくみせてくれる布を探し続けるだろう。

そんな訳ですからみなさん、きっとタンスの中や引き出しの中に色んな布を持っているのではないでしょうか?

その布たちを使っていますか?

今日はShoka:に入ってきた春ものの布を使って、ベーシックな巻き方を紹介しますので、もし最近使っていない布があったら引っ張りだして使ってみてくださいね。
参考になるとうれしいです。

ARTS&SCIENCEのリネンのシャツブラウス。
薄手のニットの上に羽織ってシンプルに。

Shoka

そこに布を巻いてみると?

Shoka

ぱっと顔が明るくなる。
何だかうれしくなるものです。
印象もずいぶん変わります。

巻き方も色々。
Shoka

肩の周りを一周したら、反対側の肩に乗っている布の端っこと内側の端を軽く二度結びします。

Shoka

固く結ぶと生地を痛めたりほどきにくくしてしまうので優しく空気を含ませる感じで、きゅっと結びます。

Shoka

こうやって結ぶと、布がずれて落ちてきたりしないので動きやすくていいのです。
見た目も楽しいし、暖かいのが何より。
シンプルなワンピースを着た時に、シルクの布でこの巻き方を試してみるととても素敵です。

是非最近身につけていない布があったら是非試してみてください。

ただ、とても繊細なシフォンや、目の粗い手織りの布はきつく結ぶと布自体を痛めてしまうことがあるのでご注意を。

こちらは左右対称に羽織った布の真ん中あたりを優しく結んで。
布の縁が楽しいので、ドレープがきれいに出ています。

この巻き方のコツをつかむと、カーディガンよりも布の方が活躍するかもしれません。

Shoka

長方形で長めのストールだとこんな風に巻いてもかわいいです。
ただ、腕を動かしづらいので、手を動かしたい時には下の方をたくし上げて、

Shoka

こんな風にするとかわいいし動きやすいのです。

Shoka

やはり眺めのストールで出来る巻き方。
前でクロスさせた布を後ろで結んでいます。
前から見るとカシクール。

後ろ姿はこんな感じです。
まるでブラウスのようなシルエット。

ストールは平面だからこそ、形が変わってゆきます。
ちょっとした遊び心と、余裕があると色んな巻き方を楽しむことが出来るのです。

布の巻き方はほんとにたくさんあって、こうやって写真と文章だけでお伝え出来るのはほんの一部。
Shoka:では布の巻き方をお教えしていますので、いつでもどうぞ。

Shoka

minä perhonenの濃い色のデニムにARTS&SCIENCEのコットンネルのジャケットを羽織って。

Shoka

スタイリッシュな印象になる無彩色での組み合わせ。
一緒にcafeでコーヒーを飲んで、ささっと用事を済まそう!
そんな景色が浮かぶ、行動的な印象です。

Shoka

女性は赤い色を身につけると優しくなると言われていたんだとか。
明るくて柔らかな印象になります。

Shoka

ARTS&SCIENCEのウールのストールを巻いて庭にて。

同じ時間帯でも、室内とずいぶんと光が違います。

Shoka

ボンボンが四隅についているので、そのチャームポイントをどう引き出そうかとちょっと考えながら巻き巻き。
楽しいものです。

後ろ姿のボンボンに心が和みます。

Shoka

同じスーツでも布の色でこんなに印象が違うもの。
だんだんと日も暮れてきて、寒くなってきたのでこの続きの布談義はまたいつの日か。

ウール・カシミア・アンゴラ・シルク・コットン・リネンなど、様々な素材を単一で、または組み合わせて織られた布はそれこそ星の数だけ存在していることでしょう。
色や織り方、サイズや混紡する対比の違いを考えると、無限の表現方法が布にもあります。

首にくるくると巻いたり、大きめに広げてみたり、クロスしたり、時には腰に巻いてみたり。
使い方も色々。

タイミングを見て、ブログにもアップしていきますね。

もしなかなか使っていない布があったら、手で触って素材と対話しながら鏡の前で色々巻いてみてください。
きっと布にも、巻く人にとってもうれしい時間になるでしょう。

さあ、今日は布の巻き方のほんの一部を紹介してみました。
Shoka:にも春のストールがいろいろと入ってきています。

普段どんどん巻けるものが揃っているので、見に来てくださいね。
HPにも紹介しておきます。

Shoka

私が書き終わるのを待っててくれた姪っ子。
なぜか私が記事担当の締め切り日に来Shoka:することが多いのです。
隙間からじっとプレッシャーをかけているので、筆を進める原動力になりました。

ノアさんお待たせさん。
いつかストールをかわいく巻いてあげるね。

Shoka

暮らしを楽しむものとこと
Shoka:

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2013.01.03 暮らしの中の旅日記  日々雑記

Shoka:

新年が明けてから3日目。
久しぶりの長い休みをのんびりと過ごしている。

旅行に行こうとはりきっていたのだけれど、年末のいそがしさに旅の手配をする余力と余白は見つけられず、年は明けてしまったのだった。

きっとそんな経験を持つ人は多いのかもしれない。

年末の大掃除の後、久しぶりに全くのプライベートな空間に戻った我が家。
すっきりとした空間の中でくつろぐことが出来ることがただただうれしい。

モビールをあるべきところに戻したときの、そうそうこれよ、としっくりと来る心地よさ。

Shoka:

お天気も良く、暖かい1月2日の午前中。
姪っ子と一緒に過ごした一日。

子供がいると、作業のスピードがグンと落ちる。
それが、労働というよりも楽しいイベントとなるのは、休日だからこそ。

年末に見つけたテーブル天板裏の虫食い。
放っておくと被害が広がってしまうかもしれない。

Shoka:

このテーブルは以前の店舗で使っていたものをリメイクしたもの。
天板の黒い塗装を削り取って、無垢に戻してもらったら全く雰囲気が変わった。
写真に写っているのは、今回虫食いが発覚した天板裏の部分。
以前ついていた足との接続部分に無数の小さな穴が開いている。
その穴の中のいくつかに虫が入ったようなのだ。

虫が入ったことを知らせてくれるのは、動かした後に残る細かい木屑の山。
年末の大掃除の時にそれが3~4個見つかったのだ。
まだ新しい様子にほっとして、すぐに対処法を専門家に聞いてみたのだ。
さて今日はその実行日!

さあ、虫退治だぞ。
かわいそうだけれど、君たちの繁殖する場所ではないのです。
ごめんね。

そうつぶやきながら、準備したものは。

Shoka:

シンナーかベンジンを、と言われたのだが、無かったので似たようなものだろうと除光液。
割り箸・爪楊枝・カットコットン・ゴム手袋・労働力アップ手袋。

労働力アップ手袋は、非力な心と身体の私の根性を引き出してくれる優れた手袋。
要するに、滑り止めがついているので力が散らずに手と運びたいものを強力に結びつけてくれる。
ほんとに持ちやすくなるから、今日のような巨大で重量のある天板や什器を移動する時にはなくてはならない道具の一つ。
発明した人に感謝感激の一品。

さあ、では除光液をたっぷりと浸したカットコットンを穴のサイズにちぎったら、

Shoka:

Shoka:
この穴のどれかに、虫さんが住んでいます。
すみませんが、今度は山の中の倒木かなにかに転生してくださいと祈りながら。

Shoka:

とにかくせっせと、爪楊枝を使って除光液に浸したカットコットンをきゅきゅっと穴に詰め込んで行きます。
ひとつも残さず、全部の穴に詰め込まないとやる意味がありません。
虫はきっと工場で削ってもらった後に、この穴を見つけて住みついたのでしょう。

成虫になったら、やはり穴を見つけて卵を産むのだそうです。
そうなると他の木製品にも虫が移ってしまうことになるでしょう。

何十年、もしかしたら100年以上も生きていた木がこのテーブルに姿を変えているのだとしたら、大切に出来るだけ長く使いたい。
私よりも長生きな木製品、次世代に渡す時にもいい表情を維持していたいものです。

だから、手抜きは出来ません。

せっせとガーゼを詰め込んでいたら、興味津々で見つめていた姪っ子。

Shoka:

穴を見つめた後、どこからか綿棒を見つけて戻ってきたと思ったら、

Shoka:

どうやら手伝ってくれているようです。
かなり頼もしい表情で、アイコンタクト。

「こっちはまかせとけ」

そんな目力は、小さいながら信頼に足る何かを秘めています。
その「何か」はまだ分かりませんが。
私の心に何かが伝わってきました。

もちろん、おかしさもこみ上げてきましたが。

私たちがそんな作業を楽しんでいたら、クロネコの宅急便が。

Shoka:

岐阜のギャルリ百草の安藤明子さんからのお届けものは、見目麗しい富有柿。
完熟した柿がこんなにたくさん並んだ姿は初めて見ました。

なんて美しい日本の色。
この色はオレンジとは言いたくない。
やはりそのままの「柿色」がふさわしい。
この柿の姿を見つめていると、沖縄とは全く違う日本の晩秋と冬の景色が浮かんでくる。

しばらく、柿の向こうの日本の冬に思いを馳せてショートトリップ。
冬枯れた木立。
霜柱が立った大地を踏みしめたときの音や感触、そして冬の空気の匂い。
鼻の穴や、耳のかじかみや、冷たい痛さ。
凍った枯葉の美しさ。
日溜まりの縁側と干し柿。

なんて違う環境に私たちは暮らしているのかしら。
そこから届いた荷物に、送り人のぬくもりを感じて気持ちが温かくなる。

何だかうれしくなって、お盆に盛って飾ってみる。
ピンク色の花は、姪っ子が摘んでくれた庭のカタバミ。

Shoka:

それを色んなところに飾ってみる。

Shoka:

Shoka:

明子さんから届いたのは、柿だけではありませんでした。
オーガニックコットンで出来た部屋着と下着も一緒に、こんなにかわいらしい包みで届いたのです。

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髪を切っておかっぱにした明子さんにそっくりなイラストは、Shoka:のタツノオトシゴのマークを書いてくれた田所真理子さんが書いてくれたのだそう。
ギャルリ百草さんの雰囲気にぴったりです。

Shoka:

着心地が何とも良さそうなオーガニックコットンで出来た下着と部屋着はこんな感じです。
ズロースというのでしょうか、下着は昔のフランスのドレスの下に着ていたブルマーの形から取ったのだそう。
色気はないかもしれないけれど、サロンや着物に響かないように作ったというからには試してみたいし、なかなかかわいいじゃありませんか。

今は縫製工場がなかなか見つからなくて、製産がストップしているそうです。
おつきあいのあった肌着屋さんが後継者がいなくて自社工場を閉めてしまってから、なかなか同じ表情を出せるミシンを持っている工場さんとの出会いが無いのだそうです。

縫い目一つをとっても出来上がりの表情が全く違ってしまうそう。
そんな細部への心配りが形となっているから、この柔らかさや懐かしさが伝わってくるのでしょう。

これを読んだ方でそんな工場を知っているという方がいらっしゃいましたら、info@shoka-wind.comまで是非メールを下さいませ。

ふと振り返ってみると、お風呂に入ってお着替えをした姪っ子ちゃんがカメラを手に、私のまねっこ撮影に精を出していた。

Shoka:

カメラを手に、いい被写体を探してうろつく姪っ子ノアさん。

Shoka:

届いた柿の入っていた箱に、年末に空けたワインのボトルを自分で並べて・・・

Shoka:

うれしそうにスクープ。
このセンスはなんなのでしょうか?
一体どこから湧いてきたのやら・・・・。

こんなに小さくても、独創的でユニークな個性。
ほんとにかわいらしいくて、おかしくておかしくて、娘と二人でくすくす笑ったり、大笑いしたり。
無心さは、究極のギフトを日常にもたらしてくれます。

何とも心地の良い休日。

さあ、テーブルのお手入れは一旦中断。
2日ほど様子を見てから、木屑がでなくなったら虫は退治されたと判断出来ます。
そのあと、穴につめたコットンを取って、その穴を埋めることになります。
その続きは、またShoka:のHPのブログにて報告いたしますね。

すばらしい陽気がもったいないので、公園へ遊びに行くことを決めて作業はまた2~3日後に。

Shoka:

Shoka:

透明な冬の海。
陽射しは驚くほど強くて、暖かく、お正月なのを忘れてしまいそう。
例年沖縄のお正月は寒くて、雨が多いから。

そんなしあわせな新年を迎えています。
今年も日常の中のしあわせを見つけては、みなさんと分かち合いたいと願っています。

「暮らしを楽しむものとこと」
続きは、Shoka:のHPにて。

今年もどうぞよろしくお願いします。

Shoka:

今朝のお雑煮。
玄米餅のつぶつぶがたまりません。

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